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映画『ハッピー・オールド・イヤー』公開記念 リアル引っ越しドキュメント⑧「売る気になったら連絡してくれ」

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前回の記事はこちら☞ 連載⑦「携帯の先祖ね」
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映画パンフレットを古書店に引き取ってもらって、数百冊の査定が900円にしかならなかったことを4回目で書きましたが、今回は大物の話です(金額ではなく、大きさの話)。

『ハッピー・オールド・イヤー』の中で「売る気になったら連絡してくれ」というセリフが出てくるのは、主人公ジーンが借りたままの品々を、友だちの家を訪ね歩いて返していく場面。品々を積んだジーンの車の荷台を見て、通りがかった人物が言うセリフです。その男は「コレクターだ」と名乗ります。「転売はしない」と言っているその言葉を信じれば、古物商ではないのでしょう。ちょっと謎のキャラクターです。

ザジフィルムズの断捨離作業。プリントやテープ、書籍や書類、宣材物等の断捨離について書き綴ってきましたが、連日の作業のおかげで、少しずつゴールが見え始めて来ました。そして次に断捨離しなければならないのは、大物のオフィス家具類。前々回にも触れましたが、今の事務所の収納はオリジナルで作ったキャビネットが中心で、あとはサイズ、仕様の異なる、いわゆるスチールロッカーが合計10台。オリジナルのキャビネットは新事務所でも出来る限り流用するつもりですが、いくつかは廃棄処分。スチールロッカーのほうは新事務所には配置出来るスペースがないので、すべて廃棄…

…のつもりだったのですが、廃棄にもお金はかかります。今回痛感していますが、引っ越しってとにかくお金がかかります。なので、出来るだけ節約したい。何かいい方法はないものか?社員Hからある提案がもたらされました。「最近CMでやってるけど、近所に必要な人がいたら、その人に引き取りに来てもらえる、〇〇ってマッチングサイトみたいなアプリがあるよ」。それは使わない手はありません!先ずは大型スチールロッカー6台を出品しました。

来ました、来ました!出品してから1日も経たないうちに問い合わせが7件。いくらお金の授受が無い、とは言っても、匿名で見ず知らずの人とやり取りするのは緊張します。質問が来て、それに丁寧に答えたのに、それきり音沙汰のない人が約2名。条件が見合った方、3名に各2台ずつ引き取ってもらうことになりました。

1人目は商店主のような初老男性。立ち入った会話はしないので、ロッカーの用途は不明ですが、ご自分で使われるのだろうな、というムード。次に来たのは、ちょっと業者さんっぽい中年男性2人組。こちらはたぶん転売目的。そして3組目はインドかネパールか、外国人の若い男女でした。ダイレクトメッセージで普通に日本語でやり取りしていたので驚きました。いやぁ、それぞれにドラマがありそうで、とても興味深い体験です。あと4台出品する予定なので、トラブルなく全部引き取ってもらえますように…。

連載8回目 場面写真

一方、オリジナルのキャビネットやデスクも前述のように、いくつかは廃棄の運命です。ですが、こちらは予算をかけて作ったものなので、前述のアプリで無料で引き取ってもらうのはちょっともったいない。そこで、こっちは値段をつけて出品する有名なフリマサイトに出してみることにしました。が、有料になると来ないんだな、コレが。どこそこのメーカーの、と謳えればアピールもし易いのですが、オリジナルだと添付される画像がすべて…。閲覧数は多いようですが、今のところまったく売れる気配がありません。ロッカーと同じように無料で引き取ってもらうしかないのか…(´;ω;`)

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※某サイトに売りに出しているデスク&キャビネット。後ろのポスターで、うちからの出品であることはバレバレです(笑)。

映画の中と同じように、謎のコレクターが現れて「売る気になったら連絡してくれ」と言って名刺を置いて立ち去ってくれないかなぁ。ビルの7階じゃ、謎のコレクターも昇ってこないよなぁ…。興味ある方は是非ご一報を…とか書いたら、またしても『ハッピー・オールド・イヤー』公開記念ブログという当初の目的から離れてしまいますので、我慢します(笑)。

◆映画『ハッピー・オールド・イヤー』
 公式HP公式Twitter公式Instagram

次回の記事はこちらから☞ 連載⑨「思い出に浸るな」


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