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Une Semaine à Zazie Films 週刊ザジ通信【4月19日㈬~4月25日㈫】

去年3月の大阪アジアン映画祭で出会ってから1年と1ヶ月。いよいよ明後日28日㈮から『セールス・ガールの考現学』新宿シネマカリテヒューマントラストシネマ渋谷kino cinema 横浜みなとみらいkino cinema 立川高島屋S.C.館名古屋センチュリーシネマで公開されます。ここのところは、数分毎に(笑)SNSに題名を入力して検索して口コミをチェックしたり、各映画サイトの「観たい!」や「check-in」の数をチェックして、どれだけ作品の情報が映画ファンの皆さんに届いているのかを確かめたり。落ち着かない日々を過ごしています。が、今さらジタバタしても仕方がないので、“人事を尽くして天命を待つ”という心持ちで、来る初日に臨みたいと思います!

今日は劇場用パンフレットも刷り上がって会社に配送されてきました。ジャンチブドルジ監督、主演のバヤちゃん、音楽を担当したマグノリアンへのインタビューを始め、モンゴル基礎知識、キーワードから紐解く作品解説、コラムにエッセイ、貴重なオフショット写真…と充実の全36ページ。本日発売「an.an」の“シネマナビ!”で稲垣吾郎さんが本作を取り上げて下さっているのですが、文中で「資料を読むと作品への理解が深まるのでおすすめ」とおっしゃってます(稲垣さんがお読みの“資料”=プレスの内容は、パンフレットにすべて収録されてます)。ぜひ劇場で手に取って(コロナ以降、劇場によっては「手に取れない」場合もありますが…)ご覧になってみて下さい。

ちなみにトップに貼ったイラストは、漫画家 岡藤真依さんによる描き下ろし。こちらをポストカードにして、各劇場の2日目、29日の初回にご来場のお客様にプレゼントさせて頂きますので、どうぞこちらもゲットして下さい!

こちらがパンフレット。B5サイズ 36P全カラー ¥800(税込)で劇場にて販売します!!

宣伝はこれくらいにして…(って、元々宣伝のための当通信です。笑)。5月16日からはカンヌ国際映画祭が始まりますが、東京でも映画祭たけなわ。先週4月20日から23日まで、4日間に渡って渋谷ユーロライブでドイツ映画祭 HORIZONTE 2023 が開催され、7本の新作ドイツ映画が上映されました。ザジフィルムズは、ヴェンダースやマルガレーテ・フォン・トロッタ監督等の旧作ドイツ映画に関わったことはありますが、新作を配給したことがありません。機会があれば何かやってみたいと思いつつ、33年半が経ってしまいました(カンヌで『ありがとう、トニ・エルドマン』を観て、「おぉ!これは!」と権利元のブースに突進したら既に売れていた、ということはありました)。今回は1本しか観れませんでしたが、気になる作品は権利元にオンライン試写をリクエストしてみるつもりです。果たしてザジが新作ドイツ映画を配給する日は来るのでしょうか?

ドイツ映画祭@渋谷ユーロライブ。日本語字幕入りで未公開作が観れるのは有難いです。

ドイツ映画と比べて、ザジ的にはドップリ縁が深いのがイタリア映画。ドイツ映画祭に続いて、5月2日㈫からイタリア映画祭 2023が始まるのですが、実は秋に配給することになっている新作イタリア映画を5月3日㈬に、そこでプレミア上映させて頂くことになっています。2月15日号の当通信でベルリンの同性愛者慰霊碑を訪ねた際の記述でチラリと触れたり、3月15号の字幕チェック作業の話題の際にチラリと触れたり、正式な情報解禁前なので情報を小出しにしていた映画。タイトルを『蟻の王(仮題)』と言います。

弊社では過去に『家の鍵』『最初の人間』『ナポリの隣人』を配給しているジャンニ・アメリオ監督の最新作で、昨年9月のヴェネチア国際映画祭コンペティション部門に出品され、来月発表のイタリアのアカデミー賞とも言われる ダヴィッド・デ・ドナテッロ賞で11部門の候補に挙がっています。去年6月末にイタリア レッチェで行われたイタリアン・スクリーニングに出張した際に観て、配給を決めました。作品との出会いについては、また公開が近づいたら当通信で詳しく書かせて頂こうと思っていますが、監督の名前だけしか情報がない状態で観て、ガツンと一発喰らってしまいました。

『蟻の王(仮題)』のワンシーン。左が今回来日するルイジ・ロ・カーショ。

上映は、5月3日㈬15:25から。主演のルイジ・ロ・カーショさんも来日することになっており、上映回に登壇して頂ける予定になっています。劇場公開は今秋、と当分先になりますので、いち早くご覧になりたい方は、まだお席があるようなので、ぜひこの機会にチケットを押さえて頂ければ幸いです。登録が必要(無料)ですが、こちらのページからご購入頂けます。

…ということで、今週末から『セールス・ガールの考現学』が公開。週が明けると、イタリア映画祭関連のイベントが目白押しで忙しいゴールデンウィークになりそう。『セールス・ガール~』各上映劇場の初日、2日目、イタリア映画祭期間中の朝日ホール等、あっちゃこっちゃ出没予定なので、私を見かけたらどうぞお気軽にお声をおかけください(そんなこと言われても、顔分からないですね…)。

texte de Daisuke SHIMURA



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