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町内会は津々浦々

私が町内会長となった今年、職場でお世話になっている男性も、地域の副会長になったそうです。
職場では嘱託職員、他に大学の非常勤講師もされています。いつも「センセイ」と呼んでいるので、ここでもそう呼びます。

センセイとはやっぱり町内会の話題になります。センセイの住まいは私とは少し離れた地域ですが、あー、地域問わずどこも大変だなぁと実感します。
以下、センセイと私の「町内会あるある」です。

  1. 知らない番号からやたら電話が入る

  2. 時々は長い留守電もある(大抵は要領を得ない、もしくは途中で切れる)

  3. 早朝からLINEのやりとりが開始される、多い時は1日50件以上、昼間も延々と続く。

ひとつめ。
知らない番号からの入電は、町内会名簿や自治連合会の名簿に私の番号を載せたためで、最初は訝しみましたが、途中からは「あ、そっか」とにこやかに出るようになりました。

2つめ。
長くて要領を得ない留守電、これは自治会で役を担う、大抵ご年配の方からです。

「回覧文書をお宅のポストに入れたつもりなんやけど、入ってますかぁ‥?、私、間違えて別の家に入れたような、どうやったかいなぁと心配で‥」
かいつまむとこういう内容の留守電。声の雰囲気からして高齢の女性のようです。掛け直して、
「今、仕事中で。帰宅したらポスト確認します」
と言うと、
「確か、お宅の前から角を曲がったとこの、お庭の立派なおうちやったと思うんやけど、名前を忘れてしもて。ちょっと見にに行ってもらえしまへんやろか?」

いや、だから。
今、家にいないんですよー、帰ってから探しますから、と苛立ちを抑えつつ説明。それでわかってもらえたのか、電話は切れました。
お庭の立派なおうちって、名前もわからないのにどうやって探すんやと、とりあえず急いで帰宅すると、文書は我が家のポストに収まっていました。
おお〜、一件落着。でもなんで?
どうやら電話の主が誤配したと思われるお宅に自ら赴き、ポストを探って文書を(こっそり)奪還、改めて我が家のポストに届けてくれたようです。
奪還までの一部始終がまたまた私の留守電に残されていて、事の次第が把握できたのでした。

見事なミッション・コンプリート(拍手)。

留守電メッセージは任務遂行の責任感に溢れ、よかったよかった、ほっとした、と。
苛立ってごめんなさい。これからもう少し優しくしよう。

3つめ。
早朝からのLINEやりとりはセンセイのお話です。
役員が決まってすぐに着手したのは、新メンバーでのLINEグループの作成。まずは会長・副会長・会計の幹部3人のグループを作ったそうです。会長と会計さんはフリーター(ご隠居の身、と言うべきか)、センセイだけが出勤やら大学の講義やらレポート採点やらのスケジュールを抱えています。
このフリーター2人のLINEが、朝の5時から始まると。
「参ったよー、全く無視するわけにもいかないしさー」
センセイは同世代の男性に比べてマメなタイプで、LINEも軽やかに返信してくれる人ですが、さすがに未読が50を超えるとギョッとするそうです。
そりゃねー。ましてや町内会LINEでねー。
うちも開始早々、幹部のグループLINEを作りました。うちはみんな仕事持ちなのでここまではないけれど、ポストが続く時は続きます。お互いの「LINE作法」(即レス派か、ポストの時間帯はいつか、など)も最初は探り探りだし、様子伺いの期間を経てペースが掴めた感じです。

センセイとこのフリーターお2人の話題は町内会運営に限らず、地域の世間話も多い。企業人だった頃は単身赴任期間が長かったセンセイ、話について行けず、どう相手すりゃいいんだ?とボヤキ節。

ふふふふ。

「5月も後半、1年間の町内会活動も6分の1が終了ですよ。
来月末には4分の1終了で、1年なんてあっという間ですよ」
って慰めたら、
「うちの町内会、2期連続なんだよなぁ。来年は会長が回ってくる」と。

ありゃま、知らなんだ。ぷぷぷぷぷ。 

町内会は全国津々浦々、海の町も山の町も、都会も田舎もいろいろあって大変なんだろうなぁ。
みなさんのところはどうですか?

#エッセイ
#町内会
#高齢者
#留守電
#グループLINE

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