見出し画像

UXデザインにおける七つの原則

今回のお話

今あなたが携わっているサービス・プロダクトは「最高」のUXであると言えるでしょうか?「最高」と即答できたサービス・プロダクトは愛されていていいですね!

UXは、常に「未完」であり、時代の変遷と共に移り変えていくものだと思っています。

とはいえ、今回は以下の記事を見ながらUX/UIデザインにおける7つの原則について考えていきましょう。

7つの原則

①初見で価値があると思わせる
②すぐに会員登録させない
③限りなくシンプルであれ
④直感的な導線にせよ
⑤少ないのではなく小さく始めよ
⑥生態系に気遣いを
⑦ブランドとして一貫性を持て

記事の7つの原則を意訳しております。ただ、この7つの原則を並べて見てみてもかなり本質的な原理原則であるように思います。

例えば、下の画像の左と右を見比べてみましょう。どちらかが欲しい商品に辿り着けそうでしょうか。恐らく多くの人が右なのではないでしょうか。

スクリーンショット 2020-02-21 22.53.31

右のものは、③限りなくシンプルであれの原則に即していますね。

多くのサービスやプロダクトでは、いくつもの価値を持ち込み過ぎて総体的に価値がぶつかり合ってしまい、マイナスな状況になっていることが大半です。

個々の機能自体は、素晴らしく有能であるのに足し合わせた結果、ダメになる。それは、一体なぜなんでしょうか。
それは恐らく⑥生態系に気遣いをに反しているからです。

6つめの原則は、情報設計の統一性の無さと言い換えることもできます。
サービス・プロダクトのコアな価値や情報をユーザーに提供しようとした結果、画面いっぱいのポップアップであったり、意図的なYes/Noボタンの位置のすり替え、複雑怪奇な導線などが生まれてしまっています。

ロジカルな思考のもと、非ロジカルなカオスな状態が生み出されてしまうのはトートロジー的ですよね。記事の中でもこのように触れられています。

Offer help gently, don’t insist on communication. Large pop-up windows that offer assistance or ask to subscribe, a coloured bar with a phone number that occupies a third of the screen—such elements not only look intrusive and repel the visitor but also cover a part of the functionality. The help window should be easy to hide, buttons and icons need to be made noticeable – not merging with the background.
太字意訳)画面いっぱいのポップアップのような要素はユーザーの邪魔や意思を削ぐだけではなく、機能性の一部を欠如させてしまうのです。

ユーザーが欲しい情報に対してシンプルにわかりやすくしてあげることが大切ですね。確かに、CVR向上や売上拡大のために大きなポップアップやボタンを覆うほどの会員登録バナーなどを置いてしまいたくなる気持ちはわかります。

ただ、それは本当に使いやすいと感じるものなのでしょうか。上司に言われたから、お客様がそう言っているからといってその通りにしてしまうと結局ユーザーやあなたの首を真綿で締めていることに他なりません。

自分たちのサービス・プロダクトのUXが今一度この7つの原則に照らし合わせて全てを満たしているというのならば、それは「最高」なサービス・プロダクトでしょう。もし一つでも満たしていない原則があれば、それは何を直すことでよくなるのかということを考えて実践していくのが、UX向上の一歩なのだと思います。

個人的には、MECEやファイブフォースのようなロジカルシンキングのフレームワークは役に立たないなど言っているのに、UI/UXの文脈では、カスタマージャーニーマップなどのフレームワークはすんなり受け入れようとするのは少々早とちりなのではないかと考えています。

あくまでもツールやフレームワークに固執することなく、様々なサービス・プロダクトに触れ、実践に移していくことで本質的な原理原則を技(アート)と心(ハート)ドリブンで昇華していくことが重要なのかなと思います。(もちろんテクニカルな知識を使うことも重要です。知ることだけは重要ではありません)

最後に

他の記事でも書いているように、何事も「思考→行動→成果」のプロセスだと思っています。成果を変えるためには、思考までも変える必要があります。

思考を変えるためには、様々な思考を知り、それを実践していくことで身に付けるのが手っ取り早いと思っています。そうして行動を続けていくことで成果に繋がるのだと感じます。

今回のUXデザインの7つの原則においても、原理原則を知りなるほどなと思うだけではなく、ぜひ今からその7つの原則が普段使っているサービス・プロダクトではどうだろうかと思いを巡らせながら当てはめていってください。

その思考→行動の連続が、明日の自分の成果にも繋がるのかもしれません。
それでは、また。

読んで面白ければサポートよろしくお願いいたします! 励みになり、さらなる質の高い記事投稿することを約束します。