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実践知を蓄える「お困り駆動勉強法」について

今回のお話

仕事をしていて新たなチャレンジを行うことがあるかと思います。チャレンジというとどうも「手を挙げ自ら飛び込むこと」と考えがちですが、普段やったことのないorやる機会の少ない業務というのも一つのチャレンジかなと考えています。

なぜなら、自分が出せる価値の期待値が未知の領域を行うことだからです。

その中で2タイプの考え方の人がいるかと思います。

①体系的に知識を取り込んで実践に移る
②とりあえずやりながら知識を取り込んでいく

業務においてもプライベートな趣味においても成果(何をもって成果とするかはさておき)を挙げられるのは、②のタイプの人であろうかと思います。

とはいえ、未知な領域にチャレンジする際に①の考えをもつことも多くあるため、②の領域に移るためのインプット・アウトプットスタイルについて今回は考えていこうかと思います。

お困り駆動勉強法

②の領域に移るor②でどんどん知識を取り込んでいくようなスタイルをここでは(個人的には)「お困り駆動勉強法」と呼ぶことにします。

お困り駆動勉強法に入る前に普段どういうステップでわからないことを解決してきたかというと大抵は以下のようなステップかと思います。

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確かに1㎜も問題はないプロセスであるかと思います。インプットとアウトプットとして業務上の問題に対して一定の成果が出せるプロセスかと思います。

ただ、強いて課題が残るとするとこのプロセスには、「個人や組織に知見がたまらないフロー状態」であるということがあります。

チームで仕事をしているとSlackなどのチャットベースのコミュニケーションツールを用いて質問や回答を行うことが多々あるかと思います。ただそこではあくまで一時的なものであり、後になって同じ問題に直面した際には検索をしたり、再度聞いたりとコストがかかってしまいます。

また、新卒・中途入社者のように新たに入ってきた人にも同様の説明や質疑応答を行うことで説明・コミュニケーションのコストがかかってしまいます。

となると、組織に資産として知見が溜まっていく仕組みがあるかと良いのではないかということになっていきます。しかし、それは難しいかと思います。

なぜなら、「ドキュメント文化」と昨今よく聞かれる文化は①個々人にドキュメントを書くスキル・マインドセットがインストールされている②組織立ち上げ初期段階からドキュメントを書くのがルールになっているという2つの組み合わせがあって初めて成り立つものだからです。

途中からそれを始めるには個々人に対してそういったマインドセットやスキルを埋め込んでいく必要があるのですが、マネジメント層からの押上でも中長期的に残るとはなかなか思えません。

文化の話まで発展してしまいましたが、改めて話を戻すと個人が業務や勉強の中で詰まったところ、そしてそれを解決した手法・情報というのを溜めておくプロセスを組み込むのが、良いのではないかと考えていて、それを「お困り駆動勉強法」と呼ぶわけです。

具体的には、以下のようなプロセスとなります。

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最後にドキュメントに残して共有するだけが追加されています。
ドキュメントに残すというと義務教育時代の文章を清書したものをイメージしてしまいそうですが、そういったことではなく単なるメモ書きから手順をびっちり書き残したもの含めてドキュメントと呼ぶことにします。

そしてドキュメントを書く上でポイントになりそうなことを付け加えておくと、それは、「WHY」を記載することです。

調べたことやもののリンクを張り付けたりなどは誰にもできますが、なぜそれを調べるに至ったのか、なぜそれが問題・不明点であったのかということを書いておくと良いでしょう。

なぜなら、その解決策や知見がどういったことに役立つことができるかをより類推しやすいからです。単にハンマーが置かれているだけではなく釘を打つために作りましたと書かれているほうが、その使用方法をイメージしやすくなるのと同じ論理です。

どんなところに書けばよいのか

さて、お困り駆動勉強法ということで体系的な勉強スタイルではなく実践を通してつまみ食いが如く知見を取り入れ、ストック情報としてドキュメントを書いていくことを紹介してみました。

そうなると次はどこに書けばいいのかという話になるかと思います。それは、組織と個人で別れるかと思います。

ただ、どちらにしてもおすすめなツールは、やはりこちらです。

Notionです。最近いろんな人や会社が使って有名ですが、Notionです。(大事なことは二度いう)

これはオールインワンワークスペースという名前の通り、メモ書きにディレクトリ構造を持たせたり、Excelライクな表を組み込めたり、最近ではガントチャートを入れられたりと割と仕事でやりそうなことはできる代物です。

何が良いのかというと、①下手なメモ書きでもきれいに見えるUI、②シェアがしやすいことかと個人的には感じています。

さくっと書けて共同編集も簡単。それでいて検索性もあり、ドキュメントのディレクトリ構造の変化も簡単です。

使ってみないことはないかと思います。

最後に

新しく勉強を始めた。仕事で新しい業務を始めることになった。など色々とチャレンジングなことが増えて体系的に知識を取り入れなければならないとどうしても考えてしまうことが多いですよね。

もちろん基礎知識をおろそかにしろというわけではなく入門書などその道の概要がある程度見えたのなら更にそこを深堀するのではなく実践の場に身を置き、その中で得た知識を知見として取り込めるように溜めていきましょうというのが、今回の思想であります。

自分一人で始めてその効果を実感し、それが周りにも伝播していくということもあったりするので自分のためにしたことが他人の役に立つのが、この勉強法の良さであり、今の時代的にも望まれる方向性なのかなと個人的にも感じています。

思い立って始めてみるのもいいのではないでしょうか。
それでは、また。

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