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組織は進化を続ける生命体 [私たちが考えるCC #4]

いささか概念的な話が続いて恐縮ですが、あと少しだけご辛抱ください。次回(第5回)からはもっと実践に即した話を展開していく予定ですが、その前段として、私たち“ざわざわ”がCCの課題に取り組むに際しての基本的な「枠組みと姿勢」を大まかにご理解いただきたい——。というわけで<ざわざわ基本講座>その4です。

Q. “ざわざわ”が考える「組織」とは?

CCの諸課題を語り合うにあたり、私たちが大切にしているのは「組織は生命体である」という考え方。組織は、生産性の向上をひたすら追求する「機械」のようなものでも、また時に大きな困難を抱え込む「家族」のようなものでもなく、進化に向けてあらゆる知恵を働かせながら底知れぬ美しい生態系を維持しつづける自然のようなもの——そうした「有機体(Organization)」としての在り方こそが「組織(Organization)」の本質だと私たちは考えます。

そして、生命体たる企業組織にあって、一人ひとりの社員がどうすればもっと生き生きと働けるか、組織が生命力を漲らせられるか、別の言葉でいえば人と組織が日々「進化」を続けられるかを、CommunicationというDoingの在り方を通じて探求したい——それが “ざわざわ” の揺るがぬ願いです。

Q. 他にはどんな《ざわの実》 が?

2021年10月のグループ発足以来、私たちはCCに係るさまざまな「雑話(ざわ)」を愉しみながら、その過程で多くの気づきを得てきました。それらを、ぜひたくさんの人たちと分かち合いたいというのが、このnote『ざわざわ』を立ち上げた理由です。

というわけで、私たちが探り当てたさまざまな 《ざわの実》 の一端をご紹介すると——。

  • 「情報の共有」から「共感の形成」へ/「伝える」から「伝わる」へ/「知る」から「わかる」へ。行動変容を可能にするのは唯一「共感」

  • 「目に見えるもの」が「目に見えないもの」に支えられて組織は成り立っている

  • “一体感”とひと言でいっても、「多様性に基づく一体感」と「金太郎飴的一体感」とは大違い

  • 秩序とは本来「動的」なもの。それを「静的」に守旧しようとするとすべては死に至る。「生命」や「自由」は、そうした動的秩序の中にこそある。

  • 「雨降って地固まる」「急がば回れ」「負けるが勝ち」。真理は<矛盾>の中にある。

  • 「共感」か、それとも「同調」か? その微妙な違いが、やがてワニの口のように広がっていく。

  • 「心象」は「事象」から生み出される。ナラティブは「モノ」が「コト」へと転換する地点で創られる。

  • 社長のナラティブ(想い)は、社員にとっては単なるストーリー??

  • 「やりたい仕事」と「いやいやの仕事」。違いはSubject? それともObject?

  • とんちんかんなリーダーシップが「考えない社員」を増産する。

  • マスメディの多くは「否定」的な感情を煽る。IC/CCメディアは「肯定」的な感情の醸成を図る。

次回以降、こうした《ざわの実》を具体的な事案や事象を交えながら順次、皆さんと共有していければと思います。ご愛読よろしくお願いいたします。
(まとめ:馬渕)

《《《 CCは経営理念の実践プロセス[私たちが考えるCC #3]は、こちら


この記事について

“ざわざわ”は、ツールの使い方や社内コミュニケーションの最適解を教え合う場ではありません。道具が多少足りなくても、できることはないか?姿勢や考え方のようなものを「実務」と「経営」の両面から語り合い、共有する場です。

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