好きなことを仕事にするべき?

好きなことを仕事にできることほどの幸せはないと思う。

なぜなら人生で仕事に費やす時間はザッと見積もって8万時間(!)もある。

その膨大な時間を好きなことで費やすか、忍耐で過ごすのかでは、幸福感に大きな違いがでてくるだろう。

でも、実際に好きなことを仕事にしている人は、(思いの外)圧倒的に少ない。

今の仕事が好きかどうかの基準はとても簡単で

「宝くじが3億当たれば、今の仕事をやめるか?」

YESならば好きな仕事ではないし、NOの場合はお金以上の価値をその仕事に見出しているということになる。

好きなことを仕事にすることの是非はさておき、好きなことを仕事にするためにはどのようなプロセスが必要だろう?

おそらくは

1、自分の好きなことが見つかる

2、好きなことと社会のニーズが一致する

3、好きなことを努力し続け、付加価値とシステム化が行われる

というプロセスをたどるのではないかと思う(順番が変わることもあるかもしれない)。

だとすれば、1と3は自分の側のアクション、2は偶然的要素がある。

さらに、人より抜きんでるには才能や教育、経済状況などの程度も大きく影響してくるだろう。

一言に「好きなこと」といっても「好きなこと=ラクなこと」という認識ならば他者との違いは生まれにくく付加価値は付きにくい(みんなラクしたいから)。

つまり、「好きなこと=ワクワクすること」を人一倍努力し、社会のニーズとマッチしたときに初めて「好きなこと=仕事」という構図が生まれてくる。

だとするなら、

・好きなことを仕事にするにはものすごい努力とマッチングが必要

・誰でも好きなことを仕事にできるわけではない

ということが言えると思う。

だから、今、世の中では「好きなことを仕事に」という風潮が生まれはじめているが、それは勝者の論理で、実際にはそれが現実的でない人もたくさんいるかもしれない。

それはまるで「好きなことを仕事にしなければならないんだ」というような幻想を生みだし、プレッシャーとなって人々に訪れる。

好きなことを仕事にできている人は、並々ならぬ努力と幸運の持ち主だと思うし、それは純粋にすごい人たちなのだと思う。

しかし、僕のような庶民からすれば、仕事を作ったり選んだりするほどの力量や経験もないし、せいぜい身近な仕事をこなし、いかにそれを楽しんでいくかというマインドチェンジが関の山になる。

だから、最近のスタンスとしては、

「好きなことを仕事にしようと無理に力まない。ただ、目の前のことに努力していく。天職は結果論」

という感じになっている。

そもそも自分の心についてさえよく分かってないのだし、好きなことなんて簡単に見つかるものじゃないでしょう?笑

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