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熱中症になった

 熱中症になった。なったのは、暑いとか、辛いとかしんどいと言葉で言えない愛犬まひるだ。気をつけていたというのは言い訳にしか出来ない。飼い主の責任だ。

 回復して、ご飯をモリモリ食べて、お散歩まで行けるようになったが一時は三途の川で水遊びしている状況だった。危ないところを動物ERセンターで治療してもらい命を取り留めた。  今、両前足と右の後ろ足の毛は刈られ、点滴や注射の跡が痛々しい。

 今後、ちょっとでも他のわんちゃんの参考になればと思い経過を記録してみる事にした。治療法や費用などはそれぞれのケースで異なります。あくまでも我が家の場合です。

 6月中旬の日曜日。

 午前9時ごろに家を車で出発、目的地は足柄パーキングエリアのドッグラン。
 高速に乗る前にコンビニに寄る。暑いのでエンジンをかけ、エアコンを付けた状態で私とまひるが車内で留守番。

 午前9時から11時。車で移動。車が苦手で酔いやすい、まひる。ちょっとハァハァと息が荒い。いつもの車酔いだろうと思う。エアコンが付いている状況。

 午前11時ごろに足柄パーキングエリアに到着。ドッグランで遊び始める。天気は薄曇り。地面は人工芝。
 こまめに水分補給。(水飲み皿を置いておくと自分で飲む)
 おしっこ、3回程。うんち1回。暑いのか日陰で遊んでいる時間が長い。

 11時30分頃、そろそろ帰ろうとドッグランを出る。途中、サービスエリア内のコンビニに寄り、人間のお昼ご飯調達。まひるは、外で待つ。この時は少しハァハァしているくらい。よだれは殆ど垂れていない。

 11時50分頃にサービスエリアを出発。エアコンを18℃に設定して車内を冷やす。
 御殿場インターチェンジから東富士五湖道路を通り河口湖、河口湖から中央自動車道で帰るルートを選択。
 途中、中央自動車道が事故で渋滞しているとの情報を知り、下道で道志村を通るルートに変更。
 この時、ハァハァしていて車酔いと思う。窓を開けて、外の空気を吸わせたり、水を飲ませたりする。

 ハァハァが激しくなり、よだれも多い。
 よだれで車のシートはびしょ濡れ、水分補給させる。

 家に到着直前に嘔吐。ほぼ水。

 16時頃、家に着く。玄関で下ろしてやると立てなくなっていた。室内に連れて行き、もしやと思い耳を触るととても熱い。
 すぐに首元や後ろ足の付け根を保冷剤で冷やす。呼吸が荒い。

 16時30分頃、かかりつけ医に電話。診察時間が終わり、留守番電話だったが症状をメッセージに吹き込む。
 救急で診てくれる病院を探す。近くに1軒見つける。しかし、緊急手術の為、断られ別の系列の病院を紹介してもらう。ここで、身体に水をかけて、濡らしたタオルで身体を包むように指示を受ける。
 紹介された病院に電話。受け入れ可能とのこと。折り返し、かかりつけ医から電話あり。今、詳しい検査など出来ないため、紹介された病院へ行くように言われる。

 紹介された病院へ車で移動。濡れタオルで包み、首元を保冷剤で冷やす。キュンキュンと今まで聞いた事のない声で鳴き始める。

 病院到着、すぐに処置室に運ばれる。

 自発呼吸がほぼないので人工呼吸器を付けてもいいか聞かれ、すぐに了承する。

 暫く待つ。処置室から聞こえる医療機器の音に不安しかない。

 説明に呼ばれる。

 非常に危ない状況であること、ここまでの状態で回復した子は2匹ほどしかいない事等を説明されて、このまま治療を続けるか問われる。

 最後は家で看取ろう。そう決めて、家に連れて帰る為の処置をしてもらう。

 帰る途中で心臓が止まる可能性もあると告げられる。

 「この子はもう少し頑張れるかも知れない目をしている」そう言われて病院から連れて帰る。

 帰る途中、やはりキュンキュンとずっと鳴く。

 いつ死んでもおかしくないとその日は家族全員でリビングで一緒に寝る事にする。

 9時過ぎにトイレに行きたい仕草をしたので、抱えてトイレへ連れて行くと少しピンク色のオシッコをする。

 電気を消した後、ヨロヨロと自分で立ち上がって水を飲む。すぐにお皿から水が無くなったので換えてやる。
 トイレへ自分で歩き、オシッコをする。いつもと変わらないオシッコ。
 夜中、何度も水を飲み、オシッコへ行くを繰り返す。5回程、水を換えてやる。

 明け方、擦り寄ってきて寝る。

 朝、ちゅーるをやると少し舐める。トイレで下痢、海苔みたいなモノ。

 朝一でかかりつけ医に連れて行く。

 先生方に驚かれる。昨日、救急病院で受けた血液検査の結果がFAXでかかりつけ病院に送られており、この数値だとダメだったろうなと正直考えていたらしい。

 帰宅してからの経過を伝える。抗生剤の注射をされ、抗生剤と胃の制酸抑制剤を4日分処方されて帰宅。水が飲めるならば、人間の経口補水液を飲ませても良いと言われたので買ってきて飲ませる。ぺろぺろと味を確かめてお皿1杯分飲む。

 トイレも普通。この辺りから水分補給も通常通りになる。

 夕飯は好きな鶏肉をほぐしたモノと重湯を用意。全て食べておかわりまで要求。嘔吐や下痢などなく普通に就寝。

 翌日はいつも通りのご飯を完食。元気も出てくる。暫くはお散歩を自粛。

 以降、元気に過ごしています。室温を保つ為にエアコンは25℃に設定し、24時間稼働させています。

 まひるの場合、後遺症などは今のところありません。ただ、熱中症になると脳や内臓がゆで卵のようになってしまい、元に戻る事はありません。まひるは運が良かったのだと思います。
 車に弱い子なので、ハァハァしているのは車酔いとばかり思っていました。耳を触るなどして体温を診ていれば良かったと振り返って思います。
 ドッグランは木陰になっていたのと薄曇りだったので、熱中症の危険性はそこまで考えていませんでした。
 フレンチブルドッグなどの短頭種の子は真冬でも熱中症の危険があると救急病院で聞きました。

 これからも暑い日が続くので熱中症には気をつけて過ごしたいと思います。

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