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映画を観たよ#『笑いのカイブツ』

『笑いのカイブツ』
(2023年)
116分
監督 滝本憲吾
主演 岡山天音
日本
映画館:スカラ座(長野県岡谷市)

苦しい二時間だった。
長い、長い二時間だった。

ただ、
こんなものではないのだ、
きっと二時間なんかじゃあ、終わらない。

頭の中でまとわりつく一匹の蝿を潰したい。
追いかけて、追いかけて、
また追いかけて。
それを才能と呼ぶ人もいるのかもしれない。
頭の中にそんな蝿を飼っていることを羨ましく思う人もいるのかもしれない。

なんかそんな映画だった。

『人間関係不得意』
そんなことを思いながら、そんな人間たちを笑わせたがっているという矛盾。

地獄やのう。この地獄で生きろや。

本編より

自分を見てくれる人の忠告を受け入れた方が、上手くやっていけることはわかっている。
それでも、なぜかそれが出来ない。

みんなで、
チームで、
そんな言葉が大嫌いだ。
結局、頭の中の蠅を見てみぬふりして、何もつかめない。
あいつ(蠅)は自由に飛び回っているというのに!
手を伸ばすことさえ出来なくなる。
それがわかるから。

なぜか上手くいかない、
どうして上手く出来ない、
悔しくて、悔しくて、悔しくて、

こうじゃないっていうなら、誰か本物見せてくれよ!

そう叫びたくなる映画だった。



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