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ホモデウス 要約と感想

世界の秘密を知ってしまった。
何しろ読了に12時間はかかる。
この多忙なご時世、読書にこんな時間かける人いる?
めちゃくちゃいっぱいいるだろうけど、せっかく12時間かけたので
主に自分用ですが、以下に10行で要約。
なんかもう、人類さあって感じです。

全体の要約

7万年前に起きた"認知革命"により、人類は共同主観を持つようになった。
(やったね人類!みんなで幻想を信じられるようになった!)

人類は、神至上主義(=宗教)を重んじ、神という虚構を集団で信じた。
(人類のメジャー層は、神のために生きて、神のために死んだ)

16世紀ごろの科学革命以降"神は死んだ"。
(人間って神によって作られたのではなかったんスか…?という衝撃)

以降の人類は、人間至上主義(自由主義)を重んじるようになり、すべからく人間は一人一人が尊重されるべきという虚構を、集団で信じた。
(人類のメジャー層は、自分のために生きて、自分のために死んだ)

2000年代、生き物はデータの動きに過ぎないことが明らかになりつつある。
(個々人の"自由意志"よりも大量のデータこそが生きる意味を教えてくれる!)

向こう2~30年でデータ至上主義になるかもね。
(人類のメジャー層は、データのために生きて、データのために死ぬ)

10行ではない。

人はカテゴライズ可能?

例えば16personalitiesとか、Strength Finderなんかを集団でやる。
ある意味で、人は千差万別ではないと分かってしまう。
少なくとも認知や行動傾向において、人類をカテゴライズすることが可能であると。
目標志向か、適応志向か。
それらの違いは、組織における有利不利はあるが、
性格の良し悪しでも、人格の貴賎の話でもない。
脳の働きの傾向であるという実感。

終わりに

人類は個人でいると同じく、集団である。
最近表面化してきたネット誹謗中傷論も、
一人一人の個人は無罪でも、集団になると罪が発生してしまうシステムが問題になっている。

正しい個人でいることもままならないのに、
所属する集団のことなんて制御できない。
大量の集団データを制御することは、どんなに賢い個人でもできない。
だからデータが、個人を制御する時代が来る。

怖い話。足元がぐらつくくらいの怖い感覚だよね。
"これまで信じてきたもの、実は虚構でーす!"
というサピエンス全史での朗らかな宣言がまず怖いのに、
その上、人間の尊厳の代わりに、データの尊厳が大事にされる時代になると思うと、なんかもうさあ、人類さあっていう気分になる。

けれど神が死んだ時代の宗教者だって同じくらい怖かったと思うし。

著者曰く、2ー30年後に変わると言う。
ってことはあと20年は資本主義を駆け抜けるのもアリか?とも思う。

悠長かなぁ。



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