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四畳半のやるき茶屋

もうかれこれ3年くらい居酒屋やってます。

営業日は土日のみで、お客さんは妻と子供だけです。
僕は店長 兼 料理長。大将ですね。

営業開始時間は17時くらいなので、いつも16時半くらいから仕込みを
始めます。すると大体匂いにつられた妻が、
「今日もやってる?」みたいな感じで、ひょっこりお店(キッチン)に
入ってきます。
(暖簾があるわけではないのですが、ほんとに、ひょっこり入ってきます)

「ビールでいいっすか?」と僕が聞いて、
「いただきます」と妻が答え、椅子に座ります。常連さんですね。
お気に入りのグラスにビールを注いで、とりあえず乾杯。開店です。

飲みながら料理の仕込み(主に子供たち用の晩飯)をやります。
その合間に酒の肴をいくつか出して、小一時間ほど常連さん(妻)
と話しをします。
たまに子供たちが走ってきて、「なにたべてんのぉ~、ずるーい」とか
言いながら、野菜スティックを食い逃げしたりします。

メニューですが、これはもう完全に大将の気まぐれです。
ただただ食べたいものを考えて作るだけ。
海外に住んでいるので、普段食べられないもの、例えば、
天ぷらとか、カツ丼とか、ラーメンとか、餃子とか。
日本の友達のSNSを見ていると、嫌でも食べたいものリストが
増えていきます。
そうやって一週間溜め込んだリストの中からいくつかを選んで、
土日に作ります。

面白いのは、自分が食べたくて作り始める料理なんですが、
大体作り終わると、妻や子供たちがなんて言うかの方が気になること。
揚げ物とか、揚げたてが美味しいに決まってるじゃないですか。
鶏のから揚げなんてやった日には、いつも食い逃げする子供たちまでも
お店(しつこいけどキッチン)に居座っちゃって、
「おいしー!もっとー!おかわりー!」とか言って、
晩御飯がそこで始まっちゃったりして、僕が食べる分とか無くなったり
するわけですよ。
でも嬉しいんです。「はい!よろんでー!(byやるき茶屋」なんです。
料理を始めてから、無償の愛について学びました。

で、話しは変わるんですが僕のお店は四畳半くらいしかないんです。
なのでビールケースを二段積んだものをテーブルにして飲んでるんですが、
さすがに3年やって店の評判もあがってきたので(売上はゼロです)、
お店を改装することにしました。

まずはテーブルと椅子。
常連さんのアドバイスをもとに、今日購入しました。
届くのが楽しみです。

さて今週末は、何を作ろう。

お蕎麦屋さん開きたい。