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私が同性婚/同性愛について考えること。

前述、序章

※この記事内には、LGBTQについて批判したニュースの一部が載っています。ご注意ください。

前述、私はバイセクシャル(パンセクシャル)であり、アライ(ally/セクシャルマイノリティの人々を応援・味方をする人)である。同時に、私の周りの友人にもセクシャルマイノリティを抱えた子たちがいる。

近年、SNSや情報の発達に伴ってか、国内でも同性カップルやセクシャルマイノリティをもった人の発言、動画、メディアを目にする。私の中で、それはとてつもなく嬉しいことであり、一人ひとりを応援したいと心から思う。

勿論、異性同士のカップルと比較しているわけではない。
どんな性別の人たちがどんな形の恋愛をしていても、当事者が幸せに生きられているならそれでいいと考える。それを第三者が口出しすることは良くないと思うし、アライという立場以前に、個人的に異性カップルでも同性カップルでも幸せになってほしいと思う。

上記は前から今この瞬間までの、私の考える恋愛の価値観だ。

この考えはおかしいの?

海外では、同性カップルの戸籍取得や結婚が前向きに考えられていたり、実際に法的に認められている国が多々ある。

逆に、同性愛者やセクシャルマイノリティを持った人たちに厳しく、時には罰せられるような法律がある国も存在する。

しかし、私は日本も決してセクシャルマイノリティをもった人々への配慮や法律が前向きであるようには思えない。

たまにTwitterにトレンド入りする「LGBTQ」や「同性婚」。しかし、トレンド入りする原因は決していい理由ではない。

政治家による、同性愛者を指した「生産性がない」などの差別発言、「同性愛者は精神的障害であり依存症」などと記された冊子の配布、度々起こるレインボーフラッグを掲げたデモ、同性婚などを問題にした裁判。

カミングアウトをする芸能人や政治家、人々が増えてきている中で、憲法や法律、人々の考え方が追い付いていないと感じる。

特に、国や地方の色々なことを決めていく政治家が上記のような発言をしていること、しかもそれらは証拠のないいわば「嘘」「でたらめ」であること、私はこれらのニュースを見たとき憤りを覚えた。

炎上して、それらの言葉に政治家は謝る。しかし、謝っても同性愛者に対して考えることはきっと変わらない。表面上での発言は変わるかもしれないが、根本的な同性愛者への偏見は簡単には変わらない。偏見を持ち続けたまま死ぬまで生きるのだろう。

そして発言をしなくてもこのような考え方や偏見を持った政治家がずっと政党で仕切っていたら、きっとその人たちが政治界から去るまで同性愛者に対する法律や国の風潮は変わらないだろう。

こんな風に考えるのは私だけですか?
同性愛者とかアライとか、そんなの関係なくもやもやしませんか?

2人パパがいても、何もおかしくない世界。

私が見ているyoutuberに、「ふたりぱぱ」という人たちがいる。

スウェーデン在住のファミリーで、日本とは異なった生活の様子や旅の記録、育児についてを動画やSNSで発信している。

日本人のみつぱっぱ、スウェーデン人のリカパッパはゲイカップルである。そして彼らの子供である「息子くん」は、代理母出産で誕生している。

そしてスウェーデンでは同性婚が認められているため、彼らは正式に法的に結婚している夫夫である。

つまり、2人父親や母親がいても何もおかしくない普通の世界である。勿論、まだ差別や偏見も残ってはいるだろう。しかし、日本に比べたらよっぽど進んでいるだろう。

そしてふたりぱぱの公開している動画の中に、息子くんにみつぱっぱたちが「僕たちは日本では結婚していないことになっているんだよ」
「日本では、男と男は結婚できないんだ」

と伝える動画がある。

さて、まだ幼い息子くんはどんな反応をするのか。私はどきどきしながら動画を見ていた。

息子くんはぱぱたちが結婚していること、そして男同士であることを理解していた。

そして、日本では男と男が結婚できない、という日本の現状にぽかんと口を開けていた。そして尋ねる。「女性と女性も?」

みつぱっぱが頷くと、またぽかんと口を開けた。どう思う?という問いかけには、素直に親指を下に向けた。バッドマークだ。

素直すぎる彼の反応。しかしそれは、正しい反応ではないかと思った。

スウェーデンで育っているからこそ、そして自分の親が二人とも男であるからこその反応かもしれない。だが、同性婚が認められている国や地域で生まれ育った子供は、殆どが息子くんと同じような反応をするのではないかと予想した。

そして私は日本の子供たちも、いつかこんな反応や考え方をもってくれたらいいのにと思った。

ふたりぱぱたち家族は、同性婚をして幸せに暮らしている。

ふたりのぱぱたちの両親や周りの人々、息子くんの保育園の友達ですらも理解をし、受け入れている様子も動画からわかる。

仕事、育児、家事、北欧生活、動画からは忙しそうでありながらも幸せで楽しい様子が溢れんばかりに伝わってくる。

性別の垣根を越えて、幸せに生きている家庭がある。
同性婚でも、子供を育てている家庭が世界にはある。

愛の形は本当に人それぞれ、人によって全く違う。
けれど、法や決まりで認められているか否かで安心感、幸せ感は変わってくると思う。周りの理解があって得られるものもあると思う。

私はふたりぱぱの動画を見る度にそう思うのだ。

そしていつかは、ふたりぱぱたちのような家庭が日本でも認められ、本当の意味で「多様性」の時代がきてほしいといつも考えている。


目指すゴール。


私には、年上のレズビアンの友達がいる。

彼女とは3歳の年の差があり、高校生の頃から仲良くしてもらっている。

そんな友達はずいぶん前に彼女と別れ、少し前に新たな彼女が出来た。

会う度に惚気や近況報告をしてくれ、写真もよく見せてくれる。
この前はプレゼントの相談をされ、一緒にアクセサリーショップにも赴いた。

彼女のことが本当に大好きなのだと、写真や言動から沸々と伝わってきて、私も楽しく耳を傾けている。

しかし友達はある時言った。「ゴールがわからない」

「本当に彼女のことが好きだし、ずっと一緒にいたい。だけど、日本は同性婚は出来ない。だから今後自分たちはどうなっていくのか、どこを目指せばいいのかわからない」と。

考えてみれば確かにそうなのだ。異性カップルは付き合っていくうちに、結婚の話や子どもの話、将来の話が自然に出てくるだろう。
2人の間で価値観が一致すれば結婚やその先に、といった話が出るのは至って普通である。

しかし同性同士である彼女たちは、どれだけ気が合っても同じような価値観をもってしても、法律上結婚することができない。

付き合うことが出来ても、「その先」が見えないからこそ、友達は不安だと溢した。

きっと全国には、こんな思いを抱えたLGBTQの方々や同性カップルが沢山いるだろう。

ただ法律が認められたら、それだけで幸せになる人々が増える。
霧のように見えない未来が見えるようになる人々がいる。
目指すべき方向が定まる人々がいる。

法律一つを決めることが容易いことではないことはわかっている。すぐに変えられないことも。

しかし、一人ひとりがLGBTQについて、同性婚について考えて行動を起こすことで、日本もきっとLGBTQや同性婚について前向きになると私は信じている。

2人は遠距離恋愛だ。しかし近々、同棲したいねと話しているらしい。

私は勿論、その言葉に応援をした。
2人は「好き」から行動を起こそうとしている。
「ずっと一緒にいたい」という想いを、今できる形にしようとしている。

私はそんな人たちを、性別関係なく応援している。
そしていつか、どんな形の愛も認められると信じている。

※この文章は全て、私の個人的な意見であり、同時に願望である。
異論がある人、可笑しいと感じる人も一定数いるかと思う。
だからこれはそこらへんにいる、ただの大学生の見解であると思って読んでほしい。
そして少しでも同じ気持ちの人がいるのなら、いいねを押してほしい。

読んでくれた全ての人が、愛している人と幸せになれますように。



(記事中引用URL:ふたりぱぱFutariPapaのYouTubeチャンネルより。記事中にURLあり)





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