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衝撃のビートルズの新音源とは!?

2023年!大変な音源が発掘されました!
ビートルズの!
60年前の!
今日まで非公開だった音源が!

朝から驚きました。(2023年4月4日早朝の出来事)
という訳で、この世紀の発見に立ち会えた感動を残しておきたく、noteを書いています。

新音源って何??

2023年4月3日にその存在が明らかになった新音源は、ビートルズが1963年4月4日(およそ60年前!)にイギリスのストウの男子校で演奏したものです。

✔ 1963年4月4日(木)
✔  Roxburgh Hall Stowe School(男子校)
✔ 22曲 / 約1時間のステージ

録音したのは当時この学校の生徒だった15歳のJohn Bloomfield氏。
現在70代の彼がこれまでずっと秘密にしてきたその貴重な音源を「こんなんあるで。」と出してきて、それをBBCが彼のインタビューとともにほんの少しだけ公開しています。

▼こちらの記事に今回の新発見の概要が書かれています。

ビートルズ研究家の第一人者であるMark Lewisohn氏も大絶賛しています。

なぜ男子校なんかでライブが行われたか?というと、当時この学校の生徒だったDavid Moores氏が「ビートルズのコンサートを僕の学校でやってください♡」とマネージャーのブライアン・エプスタインに手紙を送ったことに端を発しています。

ただ、この1962-63年当時のビートルズはまだイギリスでも地元リヴァプール以外ではそこまで知名度は高くなく、彼の周りのご学友は「は?beetles?insects か何か?」みたいな反応だったとか。

そんな時にエピーにラブレターを送っていたDavid Mooresくん素晴らしい!
いつの時代も人の情熱というのは美しいものです。

そんなこんなで紆余曲折あって(←雑)、手紙のやりとりの末エピーのOKももらい(£100で出演交渉成立!)、晴れてビートルズはストウの男子校へやってきたのでした。

▲BBCのPodCastでは、およそ30分に渡ってジョン氏へのインタビューや記事の元になった音源の超一部を聞くことができます。
わたしも聞きましたが、如何せん英語リスニングよわよわなので多分20%くらいしか理解できてないと思われます。

が!
そんな中、意地と熱意と妄想で(←ダメなやつ。)聞き取れた内容について、この、超HOTな瞬間に、HOTな思いを残しておきたいと、筆を取りました。

詳細についてはいずれ記事となってどこかに上がってくると思いますので(他力本願)そちらを待つこととしましょう。

60年前の録音

権利の問題なのか録音したジョンさん本人の意向なのか理由は不明ですが、BBCのPodcastの中では残念ながら肝心の演奏についてはほとんど聞かせてもらえません。

インタビューの合間にちょこちょこ聴かせてもらえる音源では、まずビートルズがステージでチューニングするところから始まり、”I Saw Her Standing There” で幕を開けます。
やばーい。🤤

音は予想通りあまり良くなくて(当時録音したオープンリールそのものの音ではないのかも?)ドラムとリードギターの音ははっきり聞こえますが、ボーカル(特にポール)とベースの音は小さめです。

その他にも、インタビューの合間に個人的に好きな “Too Much Monkey Business”や ”Memphis, Tennessee” などチャック・ベリーのカバーが聞けるのが非常に嬉しい。
ジョンかっこいい!

このストウ・スクールでのライブは、ほんの2週間前にビートルズのファースト・アルバム” Please Please Me” のLPが発売されたというタイミングでした。
それもあってか、オーディエンスである生徒から「Please Plesase Me 演って!」とか「Taste of Honey がええな!」などと声が上がり、そのリクエストにビートルズが答えたりするやりとりの様子も胸熱です。

まだオリジナル曲が少ないビートルズは、PPM収録曲以外にはハンブルク時代に演奏していたようなカバーの曲を演奏したようで、”Live at the BBC” の音源が大好物な超初期ビートルズ激推しの私は喉から耳が出るほど聞きたい!!

ラジオ収録と違って血の通ったたくさんの観客の目の前で演奏している訳ですから、ハンブルクのビートルズの演奏に最も近いんじゃないかとゾクゾクします。ʕ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ

いやほんと、彼ら(スクールボーイズ)はこのタイミングで母校にビートルズを招致してくれたご学友に深く感謝すべきですよ。
羨ましいったらありゃしません。

そして60年後にこの事実に興奮している我々は、その日録音し、この度公開してくれたジョンさんに深く感謝します。

新音源をめぐる奇跡

今回この大事件に対峙して、「やっぱりビートルズって奇跡のバンドだな」と改めて感じます。

【1963年当初】
・生徒が送ったちょっと風変わりなライブのオファーをエピーが受けたこと
・ライブがPPM発売の2週間後のタイミングだったこと
・会場が男子校だったため(時に迷惑な)黄色い声援がほぼ無いこと
・ステージの短さで有名な(?!)彼らが1時間(22曲)も演奏していること
・テープの存在を明らかにしたJohn Bloomfield氏が “tech geek”(テックヲタク) だったこと

【2023年現在】
Samira Ahmed氏(BBCのジャーナリスト)が ”the 60th anniversary of the concert” の企画でストウ・スクールを訪れたこと
・現在70代のJohn Bloomfield氏が元気だったこと(公開を決意したこと)
・音源がきちんと聞ける形で保管されていたこと

60年という時代を超えて、色んな奇跡が様々な人たちの情熱と交錯しています。

新音源への疑問・期待

一方で、ちょっと気になるな、、ってこともいくつかあります。
英文記事と英語インタビューをちゃんと理解できておらず、実はそこで明かされていることもあるのかもしれませんが、私が現時点で抱いている【気になっていること】は以下です。

Samira Ahmed氏がストウ・スクールを訪れなければこの音源はいまだに公になっていなかったのか
・なぜJohn Bloomfield氏はこのタイミングで Samira Ahmed氏に音源を託すことにしたのか
★この1時間にわたるデビュー直後のビートルズのライブ全編を聞くチャンスは我々にも訪れるのか?
・テクノロジーの進歩(Peter Jackson監督が “Get Back”の制作時に開発したMALの技術など)により音がもっとクリアになるのではないかと期待

録音からほぼ60年という素晴らしいタイミングで音源を公開してくれたJohn Bloomfield氏に感謝すると共に、引き続きこのfabな音源の行方を見守りたいと思います。

まとめ

John Bloomfield氏は1963年の春にビートルズのライブを見た時、"something from a different planet " だと感じたんだそうです。
それはまるで "A boy to a man" になるような体験だったと!

そして、BBCのSamira Ahmed氏と共に唯一この音源を全て聞いたというビートルズ研究家のMark Lewisohn氏は、その衝撃を "completely out of the blue" と語っています。

世界中のビートルズファンが、「あぁ。。まだ全然知られてない音源があったんだ。しかもビートルズ公式から出てきたんじゃない音源が…」とその感動に打ち震えているのではないかと思います。

今朝この世紀の発見についてtwitterで知り、うずうずしながら仕事を終え、帰宅して記事を読んで音源を聞いて、今このnoteを書き殴っています。
間違っていたりちょっとstrangeなところもいくつかあるかもしれませんが、その際はどうぞ暖かい心でご指摘くださいませ。

因みに、わたしが最も興奮したポイントは、【学校の食堂のローマ建築の格式高い建物の支柱を見て「コーンビーフみたいだな」とジョンが言った】というようなエピソードです🤣(リスニングが間違ってなければ!Podcastの21-22分あたりで聞けます。)

それでは、この音源をフルサイズで聴ける日を夢見て、引き続きビートルズ妄想街道を邁進したいと思います。
長々と乱文をお読みくださりありがとうございました。
All We Need Is The BEATLES !

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