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音楽論理

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理論への道すがら 思ったことを活字にしています 短く30秒くらいで読める文章で書いてます
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ほんのすこしの決めごと …14

ジャンベなど打楽器のワークショップに参加したりすると ほんのすこしの決めごとをして皆でアンサンブルをしたりします

バンドなどでスタジオでジャムセッションをするときもほんのすこしの決めごとをしてはじめることがあります

このほんのすこしの決めごととはだいたい 次のセクションへの移行の仕方や終わり方です

ボディランゲージでセクションが変わることや終わることを提示し キメであったりフィルインであった

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拡大解釈 …13

今までリズムのことについて書いてきたので

そろそろハーモニーやメロディについて書いていこうとおもいます

(まだ書き足らないので そのうちまた書きます)

ハーモニーに働く引力はとてもシンプルかもしれません

3つの単語で表すなら

ケーデンスの拡大解釈

これだけです
#音楽 #音楽理論 #音楽論理 #音 #自由 #引力

加算合成 …12

フレーズやメロディのリフレインや隣り合うひとつひとつの音を対比すると高低差が生まれ そのエネルギーの軌跡を追うと波が生まれます

グルーヴも波ですが 音も波 そしてエネルギーの軌跡も波です

そして波と波が重なり合うと新しい波が生まれます

シンセサイザーの合成方式に加算合成というのがありますが音楽そのものも加算合成される波ように感じます

まるでそれは生き物のようです

躍動する生命を感じますよ

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対比 …11

ビートの波を中心に話が進みましたが

これはご存知のように2拍単位でのエネルギーの反復の動きです

たしかにグルーヴは大きなエネルギーの動きですが他にはどんなエネルギーの動きがあるでしょうか?

4/4拍子ですと1小節内にもう2拍あります 

こちらは先程の2拍と同じグルーヴの波は内包しつつ 大きくなりますでしょうか? 小さくなりますでしょうか?

次の1小節は前の1小節に比べてどうでしょうか? 

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音価 …10

ビートの生むグルーヴの波は旋律にも影響を与えると書きましたが

(正確には作曲においてビートと旋律がどちらが先かはいろいろですが 宇多田さんなどはリズムから作曲するという発言をしていたのを記憶しています)

単純なところでその旋律の音価にその影響を感じられる面があります(もちろん必ずそうであるとは限りません)

動揺や混沌や緊張をあらわす音価の組み合わせ

安定や調和や開放をあらわす音価の組み合わ

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グルーヴ …9

この繰り返しを自然と補完すれば時間軸に一定の波が描かれます

もしこの波に全くの逆相の波が重なれば トータルで感じられる波は全く凹凸が無くなります

近年では日本の商業的な音楽でもバックビートのものが増えてきました(とても羨ましく思います)が

日本では長らく楽器パートによってダウンビートとバックビートが混ざり合っていました(歌だけがダウンビートというパターンが多く感じます)

波の位相が揃わない

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in the pocket …8

例えば バックビートだと

一拍目 フワッと浮き上がるベクトル 

二拍目 スッと落ちていくベクトル

前述した対局する2つの感覚に当てはめればいいとおもいます

重心を外し 自然落下も相まってひとつの点に落とす

イメージは極端なほうがわかりやすいので

高いところは重力圏の限界まで高くから

低いところは深海の底を突き抜けマントルから核の中心まで低くまで

このひとつのポイントに落とす感覚を 

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ビート …7

リズムの持ってるわかりやすい引力のひとつがビート

バックビートについて数年前からsns上で論議(?)されていますが

そのなかで重心を落とすという表現がよく用いられます

その言葉からも想像しやすくビートには一定方向のベクトルがあります

そして旋律などのフレージングもこのビートに準拠しているところが多分にあります

なんだか言葉だと複雑に感じるかもしれませんが まず二進法とそれを補完する軌道を

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音楽の三大要素+α …6

音楽の三大要素といえばみなさんご存知 メロディ ハーモニー そしてリズム

音楽理論の話になるとなぜかリズムって置いてけぼりにされることが多い気がする

しかしちゃんとリズムの中にも色々な引力が在る

このnoteをはじめたときの冒頭で「素敵な動画を観た」というのはじつはこのリズムに関する動画

リズムの中にも引力があると確信できた

そして音楽の中には歌詞のあるものもあるけど ぼくはこの歌詞にも

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g7 …5

緊張と弛緩のあいだに起こるベクトルというのは引力みたいなものだと感じる

G7からC

リーディングノートからトニック

アプローチノートからターゲットノート 

(やっと音楽理論っぽい言葉が出てきたね)

他にも音楽を二次元にあらわした譜面上では垂直方向水平方向にいろいろなこの引力が存在している

星同士の引力は何光年離れていても影響し合うらしい 

音もそうだと思える
#音楽 #音楽理論  #

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緊張 弛緩 …4

理論といっても突き詰めればシンプルになる

いや はじまりはシンプルだったのだろう

タイトルにあるような相反する状態

そしてその間に起こるチカラのベクトルを感じる

ぼくは音楽理論の根本はこれだと思っている

感覚的なことを言葉にするわけだからいろいろある 

緊張 弛緩

拮抗 解放

混沌 調和

白 黒

対義語でなくともいい それをイメージ出来ればいい
#音楽 #音楽理論 #音楽論理

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不自由を選ぶ自由 …3

不自由なことは現実社会では不条理かもしれませんが音楽では自らの自由意志によりそれを選ぶことは多いんです

しかしこんな縛りプレイは音楽の表現にとってなんの足枷にもなりません

むしろそこから産まれる創造力が面白いとさえ思います

ですから自らの自由意志でそれを選択したこと認め 自信を持ってその音を扱う

そこからですよね

そうそう ふと気付いたんですが ぼくが綴っていることは音楽理論への道すがら

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何のはなし? …2

仕事の休憩時間に ポケットに500円玉しかなく 通りを渡ればすぐそこにファストフードの店がある

それなら お昼ごはんはそのファストフードになる可能性は高くなる

じゃあ時間とか金額とか移動などの制約がなければ何を食べる?

久兵衛で「おまかせで」と言ってみたいとか

むかし食べたあの親子丼が食べたいとか

やっぱりファストフードに行ってしまうというのもあるだろう

答えはなんでもいいのですが 自

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理論 そのまえに …1

理論的なことを書きはじめるそのまえに大切なことがある

音楽をするということ

音楽をするということ それは

好きな音を
好きなときに
好きなだけ

出すこと

このことを突き詰めたり 
角度を変えたり
相互理解を深め音楽をすれば それは

必要な音を
必要なタイミングに
必要な加減で

紡ぐことになる

つまり ぼくらは最初から自由だということに気付いていたほうがいい
#音楽 #音楽理論  #

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