京都のホテル宿泊記録(⑲ヒルトン・ガーデン・イン京都四条烏丸)
5月に泊まりの出張があったので、久しぶりにホテルの潜入調査に行きました。インバウンド需要が戻ってきて、どのホテルも1年前の1.5~2倍くらいの値段になってきおり、ホテル関係者にとっては嬉しい状況ですが、旅行客にとっては厳しい状況です。
さて、今回宿泊したのは2022年11月に開業した「ヒルトン・ガーデン・イン京都四条烏丸」です。
ちなみに京都には今年の8月に「ダブルツリーbyヒルトン京都東山」が、そして来年には「ヒルトン京都」(河原町三条)が開業予定ですので、この「ガーデン・イン」は前哨戦といったところでしょうか。
立地は地下鉄烏丸線「五条駅」から徒歩4分の位置にあります。四条烏丸からだと5分強で五条より少し遠いのですが、好立地ということを謳うため敢えて「四条烏丸」の名前を冠しているものと思われます。
ちなみに五条駅周辺には先日宿泊した「THE BLOSSOM KYOTO」や2年前のホテル1ヶ月生活で宿泊した「sequence|KYOTO GOJO」なども立地しており、急速にホテルが増えているエリアです。
外観はこんな感じ。中央のベージュの外壁の建物で、正面からは各階5室しか窓が見えないため、かなりこじんまりした印象です。ホテルの前に黒塗りのハイヤーが3台連なっていてなかなかに異様な雰囲気でした。
烏丸通に面したファサードから小さなホテルに見えるのですが、Googleマップの航空写真で確認するとかなり大きなボリュームとなっています。
さて、もう一度五条通の方から今度はホテルの前に立ってみます。
北側の控えめなアプローチからホテルエントランスに入ると正面が大きなカウンター。ちょうどチェックインのラッシュの時間帯で外国人観光客がたくさんいたのですが、たまたまスタッフが一人しか見えず捌き切れていない感じでした。壁面のアールがかった模様は特徴的で、このホテルのデザインコードになっています。
右手はホテル内で唯一のレストランである「トゥギャザー・アンド・コー」の大きなカウンターが見えます。客席はさらに奥にも続いており、客席数は200席を超えるようです。カウンターや雁行する壁で緩やかにゾーニングされています。
カウンターの左手には無人のショップがあります。ディスプレイの仕方が洗練されており、思わず立ち寄りたくなります。とはいえ、何か買おうということはなかったため、買い方はわかりません。(一般的なセルフレジでしょうか)
大浴場や宴会場はなく、共用部は他には地下にランドリーとジムがあるくらいで、ほとんど宿泊特化型と言って良いでしょう。
チェックインを済ませて客室へ向かいます。ちなみに、外資系チェーンなので当然のように会員登録が必須となっていて、このあたりは抜かりない感じ。
今回宿泊したのは、ゲストルーム(クイーン)(23㎡)。一番小さな部屋でもデラックスと名前がついていたりするネーミングのわからないホテルが多い中、シンプルな名前で好感が持てます。
スケッチはこんな感じ。久しぶりに色を塗りましたが、やはり楽しいです。
客室構成としては至ってシンプル。扉を開けて右手に3点セパレートの水回り。奥がベッドで窓際にデスクとソファが並んでいます。建物の裏側は住宅街のため当然のように眺望は望めませんが、それでもそこそこの金額で販売しているので、こと京都の街中において眺望はそこまで重要でないのかもしれませんね。
部屋内を細かく見ていきましょう。廊下左手の造作家具は左から、アイロン台・バゲージラックの収納、オープンなハンガーかけ、右手に冷蔵庫などが収納された小さなカウンターが設けられています。全体が木調なのですが、カウンター上のテラゾーのタイルや青緑の扉などアクセントとなる色使いがかなりオシャレです。
ベッドは普通の感じですが、窓側のデスクからソファにかけてのディテールはなかなか見たことが無いもので複雑に感じました。チェアの背もたれの皮と座面のブルーなど存在感があります。
洗面とシャワーブースはコンパクトにまとまっています。
この日は近くに泊まっていたグループ会社のメンバーと軽く飲んで、その後に実測して就寝。
朝食は1階のレストランでした。ビュッフェ形式ですが、ここまで客足が戻って賑わっている朝食会場は久しぶりに見ました。7割くらいが外国人でそのうちさらに7割くらいが欧米系の人たちという印象でした。
広いレストランでしたが、体感的には3~4割の客室が埋まっており、50人以上の人がレストランを利用していました。
朝食後に展開図を描いて9時前にチェックアウトしました。
ところで、客室のテレビからこのホテルの紹介用VTRが流れていたのですが、その中でホテルのコンセプトについて「シンプル、だけど“プレミアム”」と紹介されていました。
確かにこのキャッチコピーのようにシンプルにまとまっていながら、いろんなものの使い勝手が考えられており居心地の良いホテルになっていました。以前ハイアットプレイス京都に宿泊した時にも感じましたが、外資系ホテルのクオリティの高さをここでも感じました。
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