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2019年の私的ベスト10曲 後編

今年もよろしくお願いします。忘れていたわけじゃないけど、年末年始、実家に帰っていたり、なんだかんだでPCに向かうことができなかったので、年明けになりました。前編はこちらから。それでは早速、後編。

5. ネクライトーキー/こんがらがった!

前編で、「今年は邦ロック的な曲は入っていません」と言っていましたが早速嘘でした。この曲はザ・邦ロック的なかんじですね。ボーカルギターの「もっさ」さんの声とキャッチーなメロディーと攻めた歌詞で完全にイチコロでした。2019年序盤にいきなり一耳惚れソングでした。(なので、2018年の曲です)

リードギターの朝日さんは、数年前にはニコ動で「石風呂」という名前で活動していた方で「ゆるふわ樹海ガール」なんかはかなり再生数を獲得した中毒性のある曲です。こ8位、7位に引き続き、ニコ動出身のアーティストが普通に世の中に出てくる時代になったなぁ、と思います。そして、自分は未だにそういう曲が好きだなぁ、と思います。

4. 米津玄師/パプリカ

Foorinちゃんの方はテレビで大活躍していましたし、レコ大も受賞して、本当に1年中どこかしこで見ていました。今年はいよいよオリンピックということでより一層、聴く機会も増えるでしょう。この曲のすごいところは子供への浸透具合だと思います。街中でふとしたタイミングで子供が踊っているのを何度か目にしました。

そして、この米津さんのセルフカバーはFoorinちゃんバージョンとは全く違った曲に仕上げっています。PVも堪りません。あの夏の日、という懐かしさが加わりエモさが倍増しています。10年後、20年後に今の小さな子供たちが「東京オリンピック」を思い出す時に聴こえてくる「あなたに会いたい」をあらかじめ計算に入れているとすると、やはり米津さんはとんでもない射程で音楽を作る天才だと思います。2年ぶり4度目のランクイン。

3. Division All Stars /ヒプノシスマイク Division Rap Battle +

Twitterでは何度も呟いていましたし、会う人会う人に知ってるかどうか聞いてましたので、ご存知の人は知っていると思いますが、2019年で一番聴いたのはヒプノシスマイクでした。2次元キャラが各ディビジョン(チーム・ユニット)ごとにラップ曲で戦うというコンセプトなのですが、これも話すと長くなるため割愛します。

とにかく楽曲がどれもめちゃくちゃカッコ良いし、各チームのキャラが音楽を通じて活き活きと伝わってきます。アニメ化されてないにも関わらずラジオドラマ等の展開だけでも面白く、新曲が発表される度にTwitterは即トレンド入り、9位にランクインしたCreepy Nutsが楽曲を提供していたり、と社会現象になっていると思っています(その界隈では笑)まもなく30歳のおっさんがハマってるのもどうか、という話は無いではないですが、2020年の展開も目を離せません。

2. Billie Eilish / bad guy

たまにApple Musicサーフィンでいろんな国のベスト100をチェックすることがあるのですが、たまたま見たその日はどの国のランキングを見ても、この人のおどろおどろしいジャケット写真が目に付き、Apple Musicが何かしらのウイルスにジャックされたのでは?みたいな気持ちになって、聴いてみたらどハマリしました。

歌詞の意味は、後で(というかこの記事を各タイミングで)調べてみるとなかなか17歳が書いたと思えないもので、その歌詞の世界と音楽とMVと、、、サスペンスとも背徳感ともつかない、不思議な空気が漂っており、聴く人を深遠なる世界に連れて行くような魅力があり、それでいてクールです。特に好きなのがラストの一回曲が終わったと見せかけて始まる、地を這うような囁くようなフレーズは、世にも奇妙な物語の「オチ」の部分のような、絶望的な納得感を感じます。

昨年たまたま建築絡みの講演会で「思弁的実在論」というワードを知り、その世界とヴェイパーウェイブの関係性については以前の記事で少し語ったところですが、その世界観とも通じるような気がしています。(なかなか言語化が難しいので、あまり多くは語れませんが)

1. 椎名林檎と宇多田ヒカル/浪漫と算盤

昨年リリースされた椎名林檎のベストアルバムにはこの宇多田ヒカルとのコラボ曲が新曲として収録されていますが、2年前の「2時間だけのバカンス」の最強コンビがまた組んでくれたというので、嬉しい限りです。最初は5位くらいにしてたんですが、歌詞を調べ直して、このタイミングでざれーご的2019年1位ソングに決定です。

以前の記事で椎名林檎の「生」への視座の話をしたところですが、この曲は明らかに渋谷栄一の「論語と算盤」のオマージュだと思います。一つ一つの歌詞の分析をここではしませんが、歌詞を改めて見ると「歌うことが稼ぐこと以上に生きることになっている」という2人の音楽に対する姿勢を表現していて(しかも音楽で!)何度も噛み締めて聴きたくなる曲です。「新しい技毎度繰り出したいです」「煩わしい役毎度請負いたいです」って歌詞も刺さります。今年の目標にしたいものです。

これまた以前の記事で山口周さんの本を紹介しましたが、その中で「サイエンス(論理)だけでなく、アート(直感)が重要」みたいなことが書かれています。この曲でも、まさに「浪漫=直感=アート」と「算盤=論理=サイエンス」の「両極のど真ん中狙い撃て」と歌っていて、絶妙なバランスを保ちながら攻め続けることの重要性を感じます。にしても改めてMVのチェスカッコ良すぎですね。


なんとか仕事初めに間に合いました。昨年はライブに1回も行ってない(と思う)ので、2020年はライブに行きたいですね。もう2つ決まってます。米津さんのライブは本当に楽しみ。。。

毎年書いている次点10曲 ⇒ 佐藤千亜妃/空から落ちる星のように  日食なつこ/white frost  Ed Sheeran/I don't care  羊文学/ロマンス  ヨルシカ/雨とカプチーノ  cornelius/サウナ好きすぎ  ジェニーハイ/ジェニーハイラプソディー あいみょん/空の青さを知る人よ  陳雪凝/綠色  King Gnu /白日

ざれーご

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