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京都のホテル宿泊記録(④ソラリア西鉄ホテル京都プレミア 三条鴨川)

気づけばオリンピックが始まって終わって、その間にどんどんとコロナの感染者数が増えて、なんかモヤモヤしながらも、しっかり猛暑日が続き、台風も来て、夏らしいといえば夏らしい感じです。

今回は7月に泊まった「ソラリア西鉄ホテル京都プレミア 三条鴨川」の宿泊記録です。前回出張時に上司がこのホテルに泊まり「鴨川沿いで、部屋もゆったりして良かったので、常宿にしようかな」という話をしていたので、泊まってみようと思った次第です。

平日の深夜に到着して翌朝も9時前にはチェックアウトしたのでバタバタ感がありましたが、それでも大浴場や朝食などホテルらしい要素も満喫できて充実の一泊でした。

ところで、まずホテル名について。関西・東京に住んでいるとあまり馴染みがありませんが、「西鉄」は福岡を拠点とする西日本鉄道の略称で、日本全国でソラリアというブランドを展開していますが、このホテルは名前の長過ぎ感が否めません。

最近のホテルは、インバウンドがホテル検索をした時にヒットしやすい名前の方が良い、ということで、必ずと言って良いほど「東京」「京都」のような大きな括りの都市名が名付けられていますが、このホテルはその基本に加えて、他よりグレードが上だという意味で「プレミア」、そして「三条鴨川」という立地が続きてんこ盛りな名前になってしまっています。

(これは余談ですが、京都では「烏丸御池」のように縦横の通り名を掛け合わせてその交差点や周辺地名を表すのですが、京阪の駅名である「祇園四条」や「清水五条」、このホテルの「三条鴨川」のように、通り名+観光名所のようなネーミングは、京都人からするとやや邪道に感じます)

話がずいぶん逸れてしましました。このホテルはその名の通り、鴨川沿いに位置し、御池通という大通りと木屋町通りという歓楽街へ続く通りに面しており、市役所前や京阪三条駅まで徒歩圏内と、非常に便利な立地です

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同じような鴨川沿いにあるホテルといえば、少し北にかの有名なリッツカールトン京都があります。リッツカールトンが開業したのが2014年、その3年後の2017年にこのホテルは開業しました。設計はどちらも日建設計。流石にリッツカールトンの高級感やディテールには敵いませんが、それでも鴨川を望める大きなガラスのカーテンウォールや切妻の屋根など、アッパークラスのホテルの雰囲気で手堅くまとめられています。

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エントランスは、決して大きくない敷地内にしっかりとピロティ形式で車寄せがあって、竹をモチーフにしたであろうアクセントウォールや緋色の扉など、アプローチから和の雰囲気を醸し出しています。

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エントランスの扉を抜ける、と大パノラマのお庭が現れます。深夜に到着したのですが、照明に照らされる緑が眩しく圧巻という感じでした。石原和幸さんという庭園デザイナーの手によるものだそう。チェックアウトの時にもう一度その庭も見たのですが、やはり自然光の方が映えますが、植っているのはカエデやモミジということで紅葉の時期にはまた違った表情が見られそうです。

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ロビー・チェックインカウンターはこんな感じ。

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高さは抑えながらもルーバーの天井が落ち着いた空間を演出しています。照明に照らされる和柄の壁や赤色の布のかかったベンチなど、和の要素はアクセントとして取り入れられる程度でバランスが良いと感じました。ただ、祇園祭の時期だったこともあり、BGMがずっとお囃子だったのは少し芸がないのでは、、、と思いました。

共用部としては、地下1階に大浴場、1階にレストランが入っています。レストランは朝食会場になっているので後ほど。先に大浴場の紹介。洗い場と浴槽が一直線に並び清潔感があります。面する中庭には露天風呂もあります。夏の暑い時期なので、露天風呂のありがたみがそこまでなかったですが、雰囲気は良い感じでした。(写真は公式HPから。公式HPのリンクを貼り付けています)

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チェックインを済ませて2階客室へ向かいます。部屋に向かうまでのEVホールや客室サインなど、所々で赤色のアクセントカラーが映えます。

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宿泊したのはスタンダードなダブルルーム(25.5㎡)。このサイズで、このホテルで1番小さな部屋。かなり広めの印象です。全体のレイアウトはこんな感じ。ちなみに御池通沿いのため、鴨川ビューは臨めませんでした。

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このサイズ感でこのグレード感のホテルというのは、4月の1ヶ月間のホテル生活でかなりの数を泊まったこともあり、真新しさはあまりなく、薄めのコメントしかできません。

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1800mmを境に壁面の仕上げが変わっていること、天井周り縁の表現、梁部分を活用した間接照明など天井付近でいくつか凝った工夫がなされていています。

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暗めのタイルカーペットと対照的な明るい水回り。引き戸を閉じればしっかり脱衣スペースとしても機能します。

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ボワッとしたソファの雰囲気、ツートーンカラーのクッション、テーブルの上の湯呑みや急須の色合いが好みです。

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部屋の角にはテレビボード、カップボード、クローゼットがコンパクトにまとまっています。

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ベッドボード上のアートは西陣織でしょうか。壁のパネルの位置と和柄が切り替わる位置が違うのは計算上なのか、というかなんで目地の目立つ壁仕上げにしてるんでしょうかね。

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ベッド幅は2200mmのゆったりサイズ、風呂場は1800×1400で十分なサイズ。25平米クラスになると、広さの上では不自由な点はほとんどなさそうで、コロナ前なら1泊で20,000円以上してもおかしくないレベルです。

1点気になったという新鮮だったのは、2階という高さでの客室のプライバシーです。御池通側に面しているのですが、この距離感。窓ガラスの下半分は半透明のシートが貼ってあるとはいえ、お客さんと通行者の目が合う距離感で、少しドキドキしてしまいそうです。(私はあんまりそういうの気にするタイプでないんですが、、、)

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御池通がわから自分の泊まった部屋も見ても、その近さが実感できます。(真正面のルーバーの上の部屋でした)

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大浴場から戻ってくると23時。次の日も朝から打合せだったので、2時間くらいでサクッと実測を終えて、就寝。

朝食会場は、ホテル内で唯一のレストラン「京翠」です。上の写真の通り、道路から見ると半地下のようになっているので、照度の低い落ち着いた和食レストランになっているのかな、と想像していましたが、通り沿いから光を取り込むガラス窓とルーバー、花柄の折上げ天井、植栽、明るい色の什器が使われていて、良い意味で期待を裏切られました。

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朝食はこんな感じ。メニューの詳細は忘れてしまいましたが、これでおひとり様分。写真に収まりきらないボリューム感です。

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小鉢に入ったおばんざいやグラノーラ、丹波の鶏卵を使ったオムレツなど朝から盛りだくさんですが、個人的に1番嬉しかったのは進々堂のパンです。やはり京都の朝は進々堂の食パンかシズヤのカルネでしょ。(進々堂のパンの話はこちらから)

9時前にチェックアウトして朝食でお腹いっぱいになりながら、眠気を堪えて朝からの打ち合わせに臨むのでした。

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