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京都のホテル宿泊記録(⑩ Umekoji Potel KYOTO)

京都のホテル宿泊記録も10カ所目となりました。今回宿泊したのは2020年に開業した「Umekoji Potel KYOTO」というホテルです。

出張の前泊ということで、夜にホテルに着いて、次の日朝早くにチェックアウトしてしまったので、ホテルでゆっくりとはいかなかったのですが、それでも急ぎ足でそれなりに堪能できました。

このホテルは京都駅から徒歩20分程度、2019年に開業した「梅小路京都西駅」から徒歩5分、梅小路公園の一角に建つホテルです。公園の中とは不思議な立地だな、と思っていたのですが、元はJRの宿舎だったようで、JR西日本の子会社がホテル運営を行っています。

京都にインバウンドが増えてきたから、とはいえ、京都駅から徒歩では厳しい距離で、かなり大規模なホテル、、、どういった客層がターゲットになっているのだろう、と思っていたのですが、行ってみれば納得しました。

水族館や鉄道博物館のある梅小路公園という立地を生かして、近畿圏のファミリーや若者が気軽に気分転換を楽しめるようになっており、例えるなら「リゾートホテルとスーパー銭湯の間のようなホテル」で、夏休みということもあり家族連れやカップル、夫婦で賑わっていました。

前置きが長くなってしまったので、共用部からサクッとみていきましょう。

外観はこんな感じ。車寄せと駐車場を囲む形でコの字でホテルが配置され、その外周を公園が囲みます。

石庭で車を隠すなどの工夫も見られます

長いアプローチを抜けるとエントランスに入ります。

片持ちの庇がスレンダーでスタイリッシュ

エントランスを入ったところは、大きな吹き抜けとなっており、真正面の緑のリングと背景の植栽がリゾートホテルに来たような感覚です。

広いロビーと印象的な緑のリング

チェックインカウンターはこんな感じ。ホテルスタッフは気さくながらも丁寧で子どもやお年寄りなどの接客に慣れていそうな感じでした。

ホテルスタッフの制服も可愛い感じでした

左手がカフェ、右手かレストランになっております。1階は公園の歩道のすぐ脇なのですが、うまく植栽で隠されています。

カフェスペース
レストラン、チェックアウトの時間帯は賑わっていました

2階には大きなプレイルームのようなスペースがあり、子どもが自由に遊んだり、お座敷卓球ができるようになっています。

天井高は低いのでやや圧迫感あり。子どもは楽しそう

夜間はこのプレイルームの脇を通って、宿泊者専用通路から大浴場「ぽて湯」に向かいます。大浴場は1階にあり、日中~夕方の時間帯は日帰り客も利用可能。内装デザインや設備(水とお湯が別のカラン等)は銭湯スタイルを踏襲していて、サウナや露天風呂までついていて「ネオ銭湯」という感じです。

番頭さんスタイル

ちなみに、銭湯には石鹸やシャンプーがなく、客室から持っていくスタイル。牛乳石鹸とコラボしたアメニティが客室に置いてあるなど、この辺の遊び心も徹底されています。

石鹸を忘れて部屋を往復する羽目になりました……

そしてこのホテルの最大の特徴は2~5階にわたる様々な共用部「あわいの間」です。どこがどの階だったか定かではなく、オムニバス的に写真を見ていきます。

読書やボードゲームのできるスペース
コーヒーを淹れることのできる場所
おこもりできる空間

ホテルのHPを観ていて、たくさんのスペースが用意されていることは知っていたのですが、「企画として詰め込み過ぎではないか」と思っていました。実際には各階1,2室分くらいの小振りな空間が階段を介してゆるやかにつながることで、スーパー銭湯やオープンなネットカフェのような「家族や仲間内でダラダラくつろげるスペース」が出現し、これをホテルの共用部としてやってしまおうというのは、かなり新鮮で面白い試みだと感じました。

ここのドリンクは客室にも持っていけるということで、ワインと紅茶を紙コップに入れて客室に向かいます。

21時までならビールもワインも飲み放題!

今回は「Trip.com」という予約サイトで客室タイプ指定なし、で超格安で宿泊したので、どんな部屋になるだろう、とドキドキしていたのですが、しっかりしたツインルームでした。

泊まったのは「パークサイドダブル」 客室の面積は26.6㎡ということなのですが、実際にはバルコニーもついているので、体感的にはもっと広めに感じました。

今回も実測しています

共用部にいろんな要素を盛り込んでいる分、客室はシンプルな印象。

カーペットや壁色など明るいが落ち着きのある印象

水回りがフローリングで、ベッドスペースはカーペットで、脱衣所がない代わりに2つのスペースは大きな引き戸で仕切れるようになっています。

ひとつながりの空間
閉じると独立した空間に

独立の洗面台は必要なものはまとまっていて使いやすかったです。

アメニティやカップの木台がかわいい

テレビ台のあたりのデザインはよくわからないパネルが付いていたり、もう少しうまくやれたような気もします。

デザイン意図がよくわからないボード

ソファとテーブルの周りはゆとりがあり、このあたりで荷物の整理ができます。

こじんまりしたテーブル

そして、このホテルの最大の特徴は公園を臨むバルコニーでしょう。

梅小路公園を眼下に臨む

夏は暑いので、この場所でゆっくり、というのは厳しそうですが、季節の良い日はここで公園や嵐山の方面を眺めながらボケッとするのがよさそう。ちなみに、この客室は敷地の西を向いていますが、南向きのか客室であれば緑いっぱいの梅小路公園を臨むことができるようです。

嵐山の方まで見えます

到着した日は、共用部を足早に見て回り、銭湯で汗を流し、コンビニ飯とワインを飲みながら、客室の実測をして就寝。

翌日の朝食は先ほど紹介したレストラン。ビュッフェ形式で、京都のおばんざいなども登場して、盛りだくさんです。

庭と植栽の緑でうまく公園側の視線を遮っています

チェックイン時にスタッフのお兄さんに勧められた通り、3階のコーヒースペースでコーヒーをドリップして屋上テラスへ行きました。

側は京都タワーや東山が見える

もう既に日は登りきって、とてもホットコーヒーを飲めるような気温ではなかったです。もう少し早起きすれば、、、

そんなことをしている間にチェックアウトの時間ということで、足早にホテルをあとにしました。

公園側からホテルを臨む

インバウンド受けの和テイストのホテルでもなく、ライフスタイル型やウェルネス志向の最近流行りのホテルでもなく、いろんな要素を盛り盛りと詰め合わせた関西らしい新しいジャンルのホテルだな、という風に思いました。今度来るときは、複数人で遊びに来たい!

ホテルのボリュームに比して、かなりサラッと書いてしまったので、気が向けば(反応が良ければ?)もう少し突っこんでいろいろ書きたいと思います。


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