meeting of the wedding ring

吹き抜けていく風に空が気持ちよく澄みわたり、暑さにずっと身構えていた心と体に、やさしく声をかけてくれるよう。それでも、夏がまだそこにいるような愛しい日差しが部屋いっぱいに伸び、存在感をくっきりと残します。そのまぶしさが初々しさを際立たせるように、ご結婚指環の打ち合わせにお越しいただいた新郎新婦。

「こっちの方向性にしよう」

いろいろと悩む材料があるなか、ひとあし先に大まかなイメージが定まった新郎のひとこと。それに引っ張られることなく、自分の感じた第一印象を大切にデザインを決めていく新婦。お互いのイメージを確認しながら、悩んでいるおふたりの掛け合いが、とても楽しげで、この時間がとても愛おしく思えました。

そんなおふたりが熟考している時、ちょうどウッドデッキの手すりにキジバトのつがいが止まって、仲良く毛繕いを始めたのでそーっと写真をパチリ。なんだか幸せな空気に包まれたおふたりを象徴するような瞬間となりました。仲睦まじいおふたりとともに味わい深く育つ指環を思い浮かべて、指環作りと向き合っていきたいと思います。