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wedding ring story

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新郎新婦と指環のストーリー。
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#金沢

wedding ring "Grazie"

真夏の大冒険!さながら、熱風の中、はしゃぐ蝉のトンネルをくぐってザクロ文庫にやってきた新郎新婦。ご入籍の日を前に、ご結婚指環の受け取りにお越しいただきました。 新郎新婦ともに幅3.0ミリのシンプルな甲丸のカタチで、素材だけお好きな色味に。新郎はプラチナで、新婦は18金ホワイトゴールドのクリーム色のものを。こだわったのは指環の内側。ミモザがお好きだということで、ふたつの指環を合わせた時に、まんまるのミモザのリースがつながるように入れました。一緒に入れた名前は、打ち合わせの時に

wedding ring "core"

付き合い始めた記念日を、入籍日に選ぶ新郎新婦がけっこう多い気がします。自分たちはと言えば、付き合い始めた日はおぼろげで、入籍日は紛らわしいから結婚式と同じ日にして、朝に区役所の時間外窓口へ提出しました。その日を選んだのも、細木数子さんの本でふたりの運気がいい日だったから。ちょうど桜が咲き始めたころで、朝からの慌ただしい一日を時間が戻ったように思い出しました。 先日、お作りしたご結婚指環の新郎新婦も、付き合い始めた記念日をもとにご入籍日を選んだとのこと。日にちだけは一緒にして

meeting for wedding ring

石川県でおしどり夫婦の代名詞といえば、前田利家公とお松の方。二人三脚で戦国の世を生きぬいて加賀藩の礎を築き、大河ドラマにもなった親しまれる存在です。その利家公の金沢城入りにちなんだ百万石行列で、街なかが熱気に包まれた日、ご結婚指環の打ち合わせにお越しいただいた新郎新婦。楽しそうに寄り添う姿は、負けず劣らずのおしどり感でなんともいえず、まぶしく輝いていました。 指環選びも、なんだかんだとおそろいとなるように選んでいき、いまの初々しさそのままに、ふたりでひとつとなる想いも込めた

gold inlaid wedding ring

なくしてしまった結婚指環と同じように作ってほしい、とご相談がありました。38年前に作ってもらったお店は、すでになくなってしまったため、お引き受けして製作した、プラチナに金のラインが入った指環です。 ものにはあまり執着しないほうで、とお客様。お店もなくなって、なくなったものはしかたがない、とあきらめの気持ちも。代わりの指環を探そうとしたけれど、やっぱりごまかすようで嫌だぁ、と同じものをお作りすることになりました。 たくさんの時間を過ごし、味わい深くなったご主人の指環を参考に

meeting for wedding ring

風にゆれる若葉のこもれびが、踊り遊ぶように光を放つなか、こころを弾ませてザクロ文庫にお越しいただいた新郎新婦。庭のシャクヤクのつぼみも一気に花開き、一重も八重も満開となって、おふたりを祝福しているようなとびきりのお天気となりました。 2月に名古屋のイベントに出店した時に、ご結婚指環のご相談に来て下さったおふたり。ご結婚を決めたタイミングと、私たちが名古屋に出店したタイミングがぴったりとなって、話が進み、今度は金沢に旅行に行きます、ということに。落ち着いてゆっくりじっくりと心

wedding ring "novel"

五月晴れの開放的な空気を一緒に連れてきたように、すっきりと晴れやかな表情の新郎新婦。もうすぐ挙式をあげる東京へと旅立つ前に、ご結婚指環を受け取りに来られました。あとは、現地で準備をするだけ。長年暮らした東京で友人たちに祝福される日が待ち遠しく、気持ちも高鳴ります。 プロポーズでもらったダイヤモンドを結婚指環に使いたい、とお作りした新婦の指環は、18金のクリーム色のホワイトゴールドで、リングになじむようにダイヤを留めたデザインに。石言葉の「純粋な愛」と変わらない想いを凝縮した

wedding ring "muguet"

「泣いちゃいそう」 ご結婚指環を手にした時、想いを巡らせて、瞳を潤わせる新婦。「夏までだいじに置いとかないと」と、実際にはめるのは、まだもう少し先にするのだそう。5月半ばにお引っ越しをして、7月には両家顔合わせ。ゴールデンウィークも引っ越し準備で、行ったり来たり。新生活のよろこびと、顔合わせの緊張感とが入りまじるなか、ひとつ、指環がカタチとなって、ほっとひと息の新郎新婦。 その指環は、お揃い感がでるよう、お互いの素材を交換したデザインに。新郎は、プラチナをベースに18金のピ

wedding ring "akatsuki"

ちょうど工房裏の田んぼでは、田植えを終えたばかりで、まだ幼い苗が緊張しているように,、風に揺れています。庭の木や通路など、目に触れるものに興味津々、「気になるものが多すぎて」と話題も尽きず、仲良く楽しそうな新郎新婦。2月に東京西荻窪の個展で打ち合わせをしたおふたり。「連休に石川へ受け取りにいきます」と、ご結婚指環のお受け取りにお越しいただきました。 そんなおふたりの指環は、ふたつの違う色味のK18ゴールドで、「わからないくらいがいい」組み合わせを選んで。新郎は、クリーム色と

wedding ring "tread"

数日続いた雪降る寒さもやわらぎ、「はやく出ておいで」と草花を誘うようなやさしい雨の朝。その雨もちょうど上がったころ、ご結婚指環のお渡しとなった新郎新婦は、しっとり洗われ潤いのある空気をまとうように、初々しくザクロ文庫の戸を開けて。表情もすっきりと嬉しさを含んでいます。 しばらく、緊張しながら指環を眺めて、「触ってもいいですか」と指環をはめる瞬間は、ドキドキも最高潮に。新婦の指にはまった指環を、まじまじと見つめる新郎に、「自分のも同じやのにー」と、お揃いの指環でも、お互いの様

wedding ring "energy"

朝から、町内を流れる川にたまった泥をあげる作業を町内総出で。田んぼとともにある地域なので、これからが一年の始まり、季節がぐっと動き出したことを実感します。とは言え、家の前がいちばんの難所で泥がたまりやすく、あげた泥で道路も泥だらけに。でも、お昼には雨がポツリポツリと降り始め、綺麗に洗い流してくれる最高のお天気となりました。 この日の午後、ご結婚指環のお渡しとなった新郎新婦は、午前中にフォトウェディングの打ち合わせに行ってきたのだそう。来月の挙式は神社で厳かなので、ドレスの写

meeting of the wedding ring

先日までの強い雨風に裸となってしまった木々。地面にはまだ色鮮やかに染まったもみじがふかふかの絨毯のように庭を明るくあたたかな印象へと模様替えをしてくれたよう。朝から降っていた雨もようやくあがって、日も差してきた午後、ご結婚指環の打ち合わせにお越しいただいた新郎新婦。散り敷かれた落ち葉の道が花道のように華やかにおふたりを導いてくれているようです。 来年春に式を挙げる神社で打ち合わせも始まり、指環の交換の話となっていよいよ指環作りに本腰を入れて動き出したおふたり。こうと決めたら

wedding ring "sowaka"

先日出店したの本多の森のイベントと新郎新婦が金沢旅行に来られるタイミングが一緒だったので、"森のなか"でのお渡しとなったご結婚指環。しっとりと濡れた緑に玉のように露が結ぶなか、ちょうど晴れ間が見えてまぶしく輝き、澄んだ空気に満たされ、巨樹たちがおふたりを祝福してもてなしてくれたようでした。 そんなおふたりの指環は、それぞれの好みを尊重して、新郎はシンプルに甲丸のデザインで18金のホワイトゴールドのシックな色味のものを。新婦は少し丸みのあるフラットなデザインに、ひねりを入れた