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wedding ring story

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新郎新婦と指環のストーリー。
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meeting for wedding ring

石川県でおしどり夫婦の代名詞といえば、前田利家公とお松の方。二人三脚で戦国の世を生きぬいて加賀藩の礎を築き、大河ドラマにもなった親しまれる存在です。その利家公の金沢城入りにちなんだ百万石行列で、街なかが熱気に包まれた日、ご結婚指環の打ち合わせにお越しいただいた新郎新婦。楽しそうに寄り添う姿は、負けず劣らずのおしどり感でなんともいえず、まぶしく輝いていました。 指環選びも、なんだかんだとおそろいとなるように選んでいき、いまの初々しさそのままに、ふたりでひとつとなる想いも込めた

gold inlaid wedding ring

なくしてしまった結婚指環と同じように作ってほしい、とご相談がありました。38年前に作ってもらったお店は、すでになくなってしまったため、お引き受けして製作した、プラチナに金のラインが入った指環です。 ものにはあまり執着しないほうで、とお客様。お店もなくなって、なくなったものはしかたがない、とあきらめの気持ちも。代わりの指環を探そうとしたけれど、やっぱりごまかすようで嫌だぁ、と同じものをお作りすることになりました。 たくさんの時間を過ごし、味わい深くなったご主人の指環を参考に

10th wedding anniversary family ring

18金の異なる3本の指環。結婚10周年の記念に、ご夫婦と娘さんの指環をそれぞれお好きなデザインでお作りしました。 三つ重ねた一番上の指環は、イエローゴールドに8歳の娘さんの誕生石シトリンを留めたもの。まんなかは、イエローゴールドにオリーブのデザインにダイヤを留めた奥さまの指環。一番下は、クリーム色のホワイトゴールドのシンプルなご主人の指環で、内側にシトリンを入れました。 節目の年のお祝いに、娘のために価値のあるものを残したい、と考えていたご夫婦。ご自分たちの記念の指環を選

wedding ring "Camino"

新婚旅行はスペインに行きたい!と夢をふくらませる新郎新婦。スペインは新郎が留学していた思い出の地でもあり、その時に体験したキリスト教三大聖地のひとつサンティアゴを巡礼したことが心に残り、今度は一緒に巡ることを目指しているのだそう。 ヨーロッパ各地からつながる巡礼路には、シンボルのホタテ貝が標識となって道案内。巡礼者もみなホタテ貝を身につけて歩くのが習わしとなっているのだそう。そのホタテ貝の刻印を指環の内側に入れて、人生の道しるべとなるようなご結婚指環。 指環に入れた刻印は

meeting for wedding ring

風にゆれる若葉のこもれびが、踊り遊ぶように光を放つなか、こころを弾ませてザクロ文庫にお越しいただいた新郎新婦。庭のシャクヤクのつぼみも一気に花開き、一重も八重も満開となって、おふたりを祝福しているようなとびきりのお天気となりました。 2月に名古屋のイベントに出店した時に、ご結婚指環のご相談に来て下さったおふたり。ご結婚を決めたタイミングと、私たちが名古屋に出店したタイミングがぴったりとなって、話が進み、今度は金沢に旅行に行きます、ということに。落ち着いてゆっくりじっくりと心

wedding ring "novel"

五月晴れの開放的な空気を一緒に連れてきたように、すっきりと晴れやかな表情の新郎新婦。もうすぐ挙式をあげる東京へと旅立つ前に、ご結婚指環を受け取りに来られました。あとは、現地で準備をするだけ。長年暮らした東京で友人たちに祝福される日が待ち遠しく、気持ちも高鳴ります。 プロポーズでもらったダイヤモンドを結婚指環に使いたい、とお作りした新婦の指環は、18金のクリーム色のホワイトゴールドで、リングになじむようにダイヤを留めたデザインに。石言葉の「純粋な愛」と変わらない想いを凝縮した

wedding ring "muguet"

「泣いちゃいそう」 ご結婚指環を手にした時、想いを巡らせて、瞳を潤わせる新婦。「夏までだいじに置いとかないと」と、実際にはめるのは、まだもう少し先にするのだそう。5月半ばにお引っ越しをして、7月には両家顔合わせ。ゴールデンウィークも引っ越し準備で、行ったり来たり。新生活のよろこびと、顔合わせの緊張感とが入りまじるなか、ひとつ、指環がカタチとなって、ほっとひと息の新郎新婦。 その指環は、お揃い感がでるよう、お互いの素材を交換したデザインに。新郎は、プラチナをベースに18金のピ

wedding ring "akatsuki"

ちょうど工房裏の田んぼでは、田植えを終えたばかりで、まだ幼い苗が緊張しているように,、風に揺れています。庭の木や通路など、目に触れるものに興味津々、「気になるものが多すぎて」と話題も尽きず、仲良く楽しそうな新郎新婦。2月に東京西荻窪の個展で打ち合わせをしたおふたり。「連休に石川へ受け取りにいきます」と、ご結婚指環のお受け取りにお越しいただきました。 そんなおふたりの指環は、ふたつの違う色味のK18ゴールドで、「わからないくらいがいい」組み合わせを選んで。新郎は、クリーム色と

meeting for wedding ring

新緑にうるおいを与える、しっとりとした雨のあとの静かな夕方、ご結婚指環の打ち合わせにお越しいただいた新郎新婦。水が張られ、田植えを待つ田んぼは、空を映して、灰色でつながるような景色がぼんやりと広がります。ザクロ文庫へとつながる道は、草の勢いに負けずに咲いた、白やピンク、紫、黄色と花の鮮やかさがいっそう際立ち、おふたりを笑顔で迎えているよう。 「持っているダイヤを指環に入れたい」というご相談だったので、ダイヤを見せていただくと、立派な箱が出てきたので、お話をお伺いすると…。

wedding ring "tread"

数日続いた雪降る寒さもやわらぎ、「はやく出ておいで」と草花を誘うようなやさしい雨の朝。その雨もちょうど上がったころ、ご結婚指環のお渡しとなった新郎新婦は、しっとり洗われ潤いのある空気をまとうように、初々しくザクロ文庫の戸を開けて。表情もすっきりと嬉しさを含んでいます。 しばらく、緊張しながら指環を眺めて、「触ってもいいですか」と指環をはめる瞬間は、ドキドキも最高潮に。新婦の指にはまった指環を、まじまじと見つめる新郎に、「自分のも同じやのにー」と、お揃いの指環でも、お互いの様

wedding ring "energy"

朝から、町内を流れる川にたまった泥をあげる作業を町内総出で。田んぼとともにある地域なので、これからが一年の始まり、季節がぐっと動き出したことを実感します。とは言え、家の前がいちばんの難所で泥がたまりやすく、あげた泥で道路も泥だらけに。でも、お昼には雨がポツリポツリと降り始め、綺麗に洗い流してくれる最高のお天気となりました。 この日の午後、ご結婚指環のお渡しとなった新郎新婦は、午前中にフォトウェディングの打ち合わせに行ってきたのだそう。来月の挙式は神社で厳かなので、ドレスの写

meeting for wedding rings at HATOBA

今回の個展では在廊中に結婚指環の打ち合わせも行いました。関東にお住まいでなかなか石川まで行けないお客様も、どんな感じなのか素材などのサンプルを実際に見てみたい、とご相談があったので在廊しているタイミングでやりましょう、ということに。HATOBAさんにも事前にお伝えしていたので、打ち合わせ用にテーブル席も快くセティングしてくださいました。 バタバタするか不安でしたが、作品をご覧になっているお客さまも穏やかにあたたかく見守ってくださり、HATOBAのスタッフの皆さんの細やかな心

meeting of the wedding ring

春はどこから、どんな顔をして現れる?小鳥たちのさざめきに耳を澄まして、春を探したくなるような明るく穏やかな日。雪もすっかり溶けた地面をじっと探すとフキノトウを発見。長い眠りから目を覚まし、ひょっこり顔をのぞかせて外の様子を伺っているよう。そんな春の兆しが色濃くなった先日、心和む足取りでお越しいただいた新郎新婦。 5月に出産を控えた新婦の手を取り、支えるように寄り添う新郎。ほのぼのとあたたかな空気感に包まれる中、指環作りのお話を進める時間となりました。指環をはめた時のいろいろ

wedding ring "beacon"

「この子と結婚することになったらここで指環を作ってもらおうと思って」 打ち合わせの時、新郎の告白のような言葉に、「そうやったんや」と嬉しそうに驚きを見せる新婦。それから彼女の誕生日に指環作りのことを話し、結婚への道すじを立てたのだそう。 そんなおふたりのご結婚指環は、幅もゆったりとぽってりとしたカタチに鎚目を施し、色かえの素材、バランスをそれぞれ好きなように選びました。新郎は、18金のイエローゴールドにプラチナを1/4だけ部分的に組み合わせ、内側にはブルーダイヤを。新婦は