meeting for wedding ring
新緑にうるおいを与える、しっとりとした雨のあとの静かな夕方、ご結婚指環の打ち合わせにお越しいただいた新郎新婦。水が張られ、田植えを待つ田んぼは、空を映して、灰色でつながるような景色がぼんやりと広がります。ザクロ文庫へとつながる道は、草の勢いに負けずに咲いた、白やピンク、紫、黄色と花の鮮やかさがいっそう際立ち、おふたりを笑顔で迎えているよう。
「持っているダイヤを指環に入れたい」というご相談だったので、ダイヤを見せていただくと、立派な箱が出てきたので、お話をお伺いすると…。
「プロポーズは京都のホテルで」と、その時の様子を照れくさそうに思い出しながら、楽しそうにお話しするおふたり。「ほんとにパカッと箱を開けて」と、その場が目に浮かぶようで、こころがピュアにキラキラしました。そのプロポーズのダイヤを指環に仕立て、いつも身に着けていられるように、と彼女の想いを最優先にお話を進めていきました。
あったかい毛布でくるむような新郎の愛を受け止めて、いま、結婚式の準備を進めているところなのだそう。やること、決めることがまだまだあっても、ハレの日に向けての忙しさは、なんだかんだと楽しそうなおふたり。指環をどうしようか、と悩み考えた時間も、10年20年と経った時に、笑い話となるような、懐かしい思い出になってもらえたら嬉しいです。
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