開放的になってきたエコシステム

最近、よく“エコシステム”って聞く気がします。特に起業を行うにあたって、どのようなエコシステムを作っていくか、みたいな言い方が使われているように思います。

“立花隆の「宇宙教室」”に“生態学的ものの見方”という項目があって、ざっとまとめれば、ありとあらゆるものが関係しあって全体を構成している、ってところでしょうか。

この本の中で“自動車一台を作るために、どれだけ多くの産業が関連しているか”と書かれているように、古来から、産業は生態系を作ってきたわけです。ケーレツというのは、閉鎖的生態系のきわみとも言えるでしょう。その生態系が段々と変わってきた。特に新しい企業が存続を模索する中では、新しいもの同士が身を寄せ合って、リーンに生態系を守っていくような雰囲気を感じます。

その新しい生態系が効率良く、競争力を持っている。だから古い企業もその新しい生態系を取り入れようとしているけれども、上手くいっている事例が少ない。そこには意識を変えることが難しい、という単純なことが横たわっているように思います。

“立花隆の「宇宙教室」”に“正しく思考する4つの技術”が書かれています。その一番目が“自分を疑う”です。今まで信じてきたものが果たして本当に正しいのか、そこを疑う姿勢が一番重要だと言っています。今、自分が生きている生態系は、さまざまな関係が絡みあって成り立っています。どこかで何かが変われば、少なからず影響を受けます。だからこそ、その位置どりが今まで通りで良いのか、常に自省する態度が必要なのでしょう。

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