銀河鉄道山手線

今日は不本意ながら2ヵ月ぶりに会社に行った。
久しぶりに8時台の電車に乗った。
最寄駅の入り口に知らない仙人みたいなホームレスが座り込んでた。

見かけねぇ顔だな…いつのまに住み着いた…!?とか思いながら、向かいにある薬局にはもう誰も並んでない。服装はもう半袖。
この2ヵ月はまぼろしだった…!?とか相変わらずキャパ越えな量の考えごとをしながら改札へ向かう。

ホームに着くとけたたましく発車音が鳴り響いてて、次の電車待つのはFxxkだなと思い、慌てて乗り込んだ。
でも先頭の車両に居ないとちょうどよくないから、舌打ちしながらつなぎ目のドアをバシバシあけて先頭車両まで移動してやった。
ゴーメンナサイヨー!ゴーメンナサイヨー!って感じで。(ネタが古いよ)

中途半端に空いてて、イケメンもいないし、向かいに座ってる奴となんかちょいちょい目があってムカつくなーって思いながら、新宿に着いた。

東京オリンピック2020の広告が立ち並んだ虚しい光景。
久しぶりだなぁって思いながら足取り重く会社に向かって歩いた。
コロナのない2020年はいったいどんな世界だったのだろうなんて考えちゃったりしながらね。

不本意な出社なくせに、不本意にも上司にも同期にも会えるのがちょっと楽しみな自分がいてなにもかもが矛盾していた。

私は昨年転職をして今の会社に入った。
所謂、ITベンチャー企業。
非正規→正規になりたいっていう理由だけで転職した。
高卒、フリーター上がりのくせにヘラヘラ面接受けて、ありがたいことにこんな一等地のベンチャー企業に雇ってもらえた。
ヌルッと正社員になった。
ハイジャンプしてやっと届いた私の居場所。 

それまで非正規で大手クソホワイトIT企業に3年以上いたから、ベンチャーはいろいろ仕組みとかもどかしいことあるけど、楽しいことも多い。
女社会がとても苦手なので今の会社はサバサバ女しかいないのも救い。

そういえば、アラサー女なもんだから、面接で「結婚の予定はありますか!?」ってしきりに確認されたよ。
ありませんっ!!って首を横にブンブン振って断固否定してたから、入社後軽くネタにされた。うける。
(30手前でベンチャー受けにくる女に結婚の予定があるとお思いで?)
別にね、わしかて結婚のプライオリティーが高くないだけで、孤独死は怖い。

てか、普通の社会人になって気づいたのは、社会は思った以上に個性を認めてもらえるところだった。
バンドマンたちは、サラリーマンは死んだ目して毎日満員電車にゆられてるみたいなイメージを持ちがちだ。私もそう思っていた。


でも今なら確信を持って言える。



“毎日、満員電車に乗ってるサラリーマンほどロックなものはない"

って。


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