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「サウナ×睡眠」トークセッション!!日本サウナ学会理事 加藤さんによる「睡眠とサウナのあれこれ」/ 世界初!サウナと睡眠の検証について(ZAKONE PROJECT NOTES #2 後編)

 私たちZAKONE(ザコネ)は、睡眠業界を盛り上げるために生まれた、企業や個人を繋ぐコミュニティです。こんにちは!ライターの山下です。

 先日、日本サウナ学会の加藤さんを迎えて、ブレインスリープの松井さん、NTT東日本の尾形の3名による「サウナ×睡眠」をテーマにしたトークセッションが行われました。

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トークセッションの模様(左:ブレインスリープ 松井さん、中央:日本サウナ学会理事 加藤さん、右:NTT東日本 尾形)


 トークセッションでは内容が多岐に亘りましたが、今回は「サウナと睡眠」に関する事項をピックアップしてご紹介したいと思います。

サウナと睡眠、一番関係するのは「認知症予防」

 加藤さんによると、「サウナの効能には、主に心筋梗塞、認知症、精神疾患のリスク低減効果がある」と言います。とりわけ「認知症リスクの低減」については睡眠と深い関係があるそうです。
 というのも認知症は、脳の老廃物が蓄積されすぎた結果、脳の働きが弱くなり、認知機能が低下し、発症するものです。老廃物はノンレム睡眠(=深い眠り)によって洗い出されます。 
 このノンレム睡眠が認知症予防の鍵となる訳ですが、サウナに入ることにより、このノンレム睡眠が長くなり、脳内の老廃物が洗い流されるため認知症予防につながるとのことです。

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サウナが認知症リスクを低減させる理由について


世界初!!サウナ×睡眠の実証実験
-サウナで睡眠の質向上に繋がる!-

 トークセッションでは、先日行われた「サウナが睡眠に与える影響」についての検証結果フィードバックもありました。
 簡単に内容を説明すると、実験はサウナ初心者10名を対象に行われ、「『入浴のみ』 対 『入浴+サウナ』」の比較を実施。被験者の主観的評価(VAS評価)と、活動量計や脳波計等の睡眠データを用いた客観的評価で検証が行われました。

検証内容
評価方法


 結果としては、『入浴+サウナ』の被験者の方が、主観評価では「『目覚めのすっきり感』等が向上した」という回答が得られ、客観的評価についても「寝つきや目覚めの良さを示す睡眠潜時・離床潜時が短縮され、睡眠効率が改善傾向にある」ということが実証されたそうです。

サウナが睡眠にもたらす検証まとめ

 この結果に対し、睡眠分野の研究・分析を行っているブレインスリープ 松井さんは、被験者をもう少し増やす必要があるとした上で、「今回の検証では、サウナ浴が睡眠の質向上に繋がることが、データ上確認された。特に、入浴と比較して効果が確認されたことは非常に興味深い」とのことでした。 
 加藤さんからも「睡眠とサウナに関するデータは、今のところ主観データしかなく、今回の検証は実は”世界初”ものすごく可能性を感じる」とのコメントがございました。

 ※本検証については前編記事にて詳細と模様を扱っております。
  ぜひ下記ご一読ください!

 
 以上が「サウナ×睡眠」に関するトークセッションレビューでした。
サウナと睡眠まだまだ可能性がいっぱいです。

 尚、本記事では取り上げられませんでしたが、トークセッションでは加藤さんのサウナへの熱い思いや、サウナに関する知識がたくさん聞けました。  
 今回の前編/後編の記事で、サウナと加藤さんにご興味持った方には、
ぜひ加藤さんの著書もおすすめですよ(私は買いました)。

【余談】

 私は、まだ「ととのう」という感覚を味わったことがありません。味わったことありませんが、ととのったら恐らくこんな感じの曲が頭の中で流れるのではないかと思ってます!いつか味わいたい!


執筆 ZAKONE編集部  山下航


#睡眠 #サウナ #新規事業 #検証 #オープンイノベーション #SleepTech


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