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20030915 ビーンボール

 「ビーンボール」という言葉を知ったのは、テレビジョンの漫画ドラマ「巨人の星$${^{*1}}$$」を見てであった。主人公星飛雄馬の父親、星一徹が巨人軍に在籍していた頃に、彼があみ出した走者にぶつけるように投げる「魔送球」を川上哲治に「それは投手ならばビーンボールだ」と指摘される場面があった。

 「ビーンボール$${^{*2}}$$」とは故意に打者を狙った投球のことである。「ビーンボール」の「ビーン」とは何か。豆の「bean$${^{*3}}$$」らしい。そして「bean」は俗語で「頭」という意味$${^{*4}}$$があるというのだ。動詞としても扱われ、「投げた物で人の頭を打つ$${^{*5}}$$」という意味にもなる。

 この意味から「ビーンボール」という言葉が出来たようだ。それにしても人間の頭を「豆」と表現するのは一体どういう感覚だろう。日本では「豆」は小さい物の比喩$${^{*6}}$$として使われる。大抵の豆は小さいからだ。

 このように豆に顔を描く$${^{*7}}$$場合があるが、これは豆その物を擬人化しているのであって人間の頭を豆で表しているのではない。一体何が語源なのだろう。

 擬人化された豆の絵から「人間の頭」という意味が派生してきたのではないだろうか。何となくそんな気がしてきた。

*1 巨人の星
*2 CENTRAL LEAGUE 危険球についての定義を教えて下さい。
*3 国語辞典 英和辞典 和英辞典 - goo 辞書
*4 Merriam-Webster OnLine: bean[1 ,noun]
*5 bean. The American Heritage® Dictionary of the English Language: Fourth Edition. 2000.
*6 20030502 豆本館
*7 Frank and Bean by Jamie Michalak: 9780763695590 | PenguinRandomHouse.com: Books

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