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20011202 獅子座流星群

 先月の獅子座流星群を撮った写真が出来上がってきた。

 最高潮となるといわれていた11月19日の未明に起き出て空を眺めた。特に気張って流星の写真を撮るつもりでも、それなりの技術$${^{*1}}$$を持っている訳でもないので、準備という準備はしていなかった。

 自宅から眺めていた。都市近郊ではあるが、住宅地だから周辺の光はそれ程多くないので流れ星は沢山見られた。

 愛用のGR1s$${^{*2}}$$で撮影した。フィルムは富士のprovia$${^{*3}}$$というスライド上映用$${^{*4}}$$のフィルムを使った。スライド上映用のフィルムを使ったのは流星群のためではなく、普段の家族のスナップ写真などすべてこのフィルムを使って撮影しているから、普段通りの撮影であった。件の流星群の写真も家族のスナップ写真に混ざって撮影されている。36枚を撮り終わったのがつい先日であったので撮影結果がすぐに見られなかった。

 撮影に使ったGR1sは28mm2.8Fのレンズが付いているスナップ写真用のカメラ$${^{*5}}$$である。とはいってもシャッターを開放にする機能$${^{*6}}$$を持っているのでこれを使って撮影した。星は光が少ないのでシャッターを長く開けていないとフィルムに写らない。

 シャッターを開放にして撮影する時、カメラが動くとフィルムに写される画像がぶれて何を写したのか判らなくなってしまう。カメラを固定するため通常は三脚を使うのであるが、寒い夜に三脚を持ち出すのが面倒だった。そこでカメラのレンズを真上に向け地面に直接置いてシャッターを開いて撮影した。28mmのレンズであればフィルムの対角線方向で約74°の範囲$${^{*7}}$$が撮影できる。全天は180°だから夜空の半分ぐらいは撮影できているはずである。

 当日の流れ星は前評判通り相当沢山流れていた。レンズは獅子座の方向ではなく天頂を向いていたが、シャッターを開放にしていた時間は3~5分程度あったので、確実にレンズの画角内で流星が光った筈である。

 出来上がった写真はこれ$${^{*8}}$$である。地球の自転で恒星が回転して流れているが、流れ星は一つも写っていなかった。当日シャッターを切ったのは三回だったが、三枚とも写っていなかった。

*1 アストロフォトクラブ(Astro Photo Club)
*2 20010923 GR1v
*3 FUJIFILM:Professional Products Guide-リバーサルフィルム (中感度)
*4 スライド写真入門
*5 コンパクトカメラ専門ページ penguin-19's COMPACT CAMERA
*6 コンパクトカメラ用語辞典-英数字
*7 久門 易 著「一眼レフ入門」第2回 2. 2. 焦点距離と画角
*8 star.jpg

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