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20050611 磁気浮上式リニアモーターカー

 磁気浮上式のリニアモーターカー$${^{*1}}$$に乗った。車体が磁気で浮上したまま走行するので、車輪がない。日本国内の地下鉄にはリニアモータ$${^{*2}}$$を利用した車両が走る路線$${^{*3}}$$がいくつかあるが、駆動にリニアモータを利用しているだけで車輪で走る$${^{*4}}$$。

 車輪がないと言っても通常走行で車輪を使わないだけであって、走行中の停電などに備えて補助輪$${^{*5}}$$は備え付けてあるのだろうか。停電の時は車両に搭載されている蓄電池で停車するまで浮上している$${^{*6}}$$らしい。何かの原因で浮上装置が壊れた時のために補助輪が付いている$${^{*7}}$$ようだ。

 車内放送を聞いていたら「列車」とか「車両」と言っていた。考えてみると車輪がないのに「車」というのは何となく違和感がある。では何と表現すればいいのか。「乗り物」「交通機関」か。やはり全体が電車の形をしているので「列車」「車両」としか言いようがない。

 車輪がないくせにうまく静かに止まる。どうやって制動を掛けているのだろう。走行中は回生ブレーキと逆相ブレーキを使う$${^{*7}}$$ようだ。回生ブレーキ$${^{*8}}$$とは、電気モータは発電機にもなるので、電気を発生させてその電力を架線に戻すことで制動力を得る方法である。電気を発生させるにはエネルギーが必要$${^{*9}}$$である。そのエネルギーを車両の走っている勢いからもらう。それによって車両の走る勢いが衰える。つまり制動が掛かるということになる。逆相ブレーキはリニアモータに進行方向と逆向きの力を発生させて制動する方法である。

 停止直前には万力$${^{*10}}$$のような油圧ブレーキ$${^{*11}}$$でレール$${^{*12}}$$を挟んで止めるらしい。

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