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20010718 発音記号

 中学生になって初めて英語の辞書を手にして面食らうのは発音記号$${^{*1}}$$であろう。それまで目に触れてきた文字と言えば平仮名、片仮名、漢字とそれに加えてローマ字のアルファベットぐらいである。ところが英語の辞書には発音記号と称するこれまで見たこともないローマ字のようなものが 記載されている。

 日本語の場合、漢字の読みは仮名で記す。難しい漢字は簡単な仮名で表すことが出来る。だからまず最初に覚えるのは仮名である。英語を習い出すと、どういう訳か読み方が日本語のローマ字表記と一致しないことが多すぎることが気付いた。例えばShe is a girl. では「a」しか日本語のローマ字表記読みと一致しない。英語を知らなければ「シェ イス ア ギルル」としか読めない。普通「l」はローマ字表記で使わないので、ここでは適当に「ル」という音を当てはめてしまった。

 英語では上記のローマ字式の発音方法があまり通用しない。ところが英語を使っている人はローマ字しか知らない。読み方を示そうにも英語で使う文字はローマ字26文字しかないので、読み方を仮名で表す訳にはいかない。そこで「発音記号」というものが存在ことが次第に了解できた。

 それにしても変な文字が多い。「e$${^{*2}}$$」、「c$${^{*3}}$$」、「v$${^{*4}}$$」をひっくり返したもの、「s」が伸びた記号$${^{*5}}$$、「a」と「e」とがくっついてしまっている記号$${^{*6}}$$、「n」にひげを付けたのか「G」をひっくり返したのかよく分からない記号$${^{*7}}$$、一体これは何が元になっているのかさっぱり解らない記号$${^{*8}}$$、など好奇心をくすぐる記号が沢山ある。どうしてその記号はその発音を表すのか不思議でならない。

 英語以外にはもっと凄いものもある。「v」のとがった部分に何か付いて$${^{*9}}$$いたり、「i」とも「j」とも言えない記号、何か付属している記号$${^{*10}}$$、星占いのような記号$${^{*11}}$$がある。

 一体誰がどういう法則に基づいて作ったのであろう。いくらなんでも思いつきで作ったのではないだろう。自然発生的に出来てきた記号ではないので、朝鮮文字$${^{*12}}$$のように法則は当然あると思われる。この本$${^{*13}}$$にはその辺りが書いてあるかも知れない。少し欲しくなってきた。

 発音記号をおもしろがるのは私だけではないと思う。ヒカシュー$${^{*14}}$$というバンドもかつては発音記号でを使ってバンド名を表記していた。ダーバン$${^{*15}}$$のイクシーズ$${^{*16}}$$というブランドも[ixi:z]と発音記号を思わせるロゴタイプを用いていた。これは発音記号の読み方からすれば「イクシーズ」と読めないので、現在はこのように変えて$${^{*17}}$$しまった。

*1 発音記号一覧
*2 [ə]の発音方法
*3 [ɔ]の発音方法
*4 [ʌ]の発音方法
*5 [ʃ]の発音方法
*6 [æ]の発音方法
*7 [ŋ]の発音方法
*8 [ð]の発音方法
*9 The International Phonetic Alphabet
*10 The International Phonetic Alphabet
*11 The International Phonetic Alphabet
*12 朝鮮文字(ハングル) Korean character
*13 Handbook of the International Phonetic Association
*14 ヒカシュー
*15 D'URBAN[社名の由来]
*16 https://pbs.twimg.com/media/B5Zg28jCUAA8uwt?format=jpg
*17 https://online.pass-the-baton.com/cmn/item/1118/L/1532057881021578.jpg

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