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20090713 ノギス(2)

 ノギス$${^{*1}}$$の目盛りの読み方$${^{*2}}$$は、まず副尺の「$${0}$$」の目盛りで本体の目盛りを読む、本体目盛りの間に副尺の「$${0}$$」がある場合には、副尺の目盛りと本体の目盛りとが一致しているところの副尺目盛りの数値が本体目盛りよりも細かく測定された値になる。言葉で表すのはなかなか判り難いので、動画で説明しているページ$${^{*3}}$$がある。また不適切な解説が多いWikipedia$${^{*4}}$$にはノギス使用法の非常に優れた説明用動画$${^{*5}}$$が掲載されている。このノギスの用法は適切である。

 ノギスの副尺の用法は知っていたが、何故、これで本体の目盛りよりも細かく数値が読み取れることになるのか判らなかった。とにかく「本体目盛りと一致する副尺目盛りの数値を読む」というのが解らない。本体目盛りの位置の必然性がないような気がしていた。

 原理$${^{*6}}$$を調べてみたら理解できた。副尺で本体目盛りの$${1/10}$$を読み取るために、副尺は$${9/10}$$の長さを10等分した目盛りになっている。例えば本体目盛りが$${1mm}$$刻みになっており、副尺で$${0.1mm}$$まで読み取れる様にするには、副尺の目盛りを$${0.9mm}$$刻みにしておく。副尺で「$${0}$$」の目盛りの位置が本体目盛りから$${0.1mm}$$ずれているとすると、本体目盛りの次の目盛りと副尺目盛りの「$${1}$$」とが一致することになる。何故なら副尺目盛りの「$${0}$$」と「$${1}$$」との間隔は$${0.9mm}$$だから$${0.1+0.9=1mm}$$となって丁度本体目盛りの1目盛り分になる。同様に$${0.2mm}$$ずれていれば、$${0.2+0.9+0.9=2mm}$$となって副尺の「$${2}$$」と本体目盛りの2目盛り分が一致する。

 副尺の比率を$${19/20}$$、$${99/100}$$と本体目盛りにどんどん近づけていけば、$${(1-19/20)=0.05mm}$$、$${(1-99/100)=0.01mm}$$と更に細かく読み取ることができる様になるが、副尺の長さが$${19mm}$$、$${99mm}$$と長くなる。

*1 20090712 ノギス
*2 測定機器の使用方法
*3 Vernier Caliper Use
*4 20070103 ウィキペディア(3)
*5 ファイル:Using the caliper new.gif - Wikipedia
*6 ノギス(vernier)

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