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20000113 携帯電話の電波

 妻のかっての子育て仲間9人が久しぶりに集まって昼飯を食べに行ったらしい。妻以外の8人全員が携帯電話を持っていたそうだ。携帯電話はこれほど普及しているのか、と改めて思った。

 以前、携帯電話の仕組みがよく判らなかった。何が判らなかったというと何故携帯電話に電話をかけることが出来るのかが判らなかった。電波が飛んできて掛かるに決まっているじゃないか、と言われてしまうが、そんなことは判っている。そうではない。何故自分の携帯電話に電波が飛んでくるのかが判らなかった。携帯電話の基地局アンテナがビルの屋上とか田んぼの真ん中の鉄塔アンテナから電波が来るのだ、とまた言われてしまう。しかしそれも判っている。

 携帯電話は日本全国、電波が届くところなら電話を受けることが出来る。携帯電話から電話をかけるときは納得できる。いま居る所に一番近い基地アンテナに自分が掛けた携帯電話から発射された電波が届けば電話が掛かるはずだ。
 しかし自分の携帯電話に掛かってくる電話はどうやって自分の携帯電話に電波を送るのだろうか。例えばAさんが携帯電話を持ったBさんに電話を掛けるとしよう。Bさんは何処にいるか判らないのでIDO$${^{*1}}$$DoCoMo$${^{*2}}$$J-phone$${^{*3}}$$は日本全国の基地局アンテナからBさんの電話の呼び出しの電波を送るのだろうか。その瞬間にはAさん以外の様々な人が何処にいるか判らない相手に携帯電話を掛けているのだから日本全国の基地局アンテナからは同時に莫大な量の電波を発射しなければならない。そんなことをしたら基地局のアンテナに電流が流れすぎてアンテナ自体が融けてしまうかもしれないし、基地局の近くにいた人は電子レンジ$${^{*4}}$$の中に入れられたかの如く脳が茹で上がってしまうかもしれない。

 携帯電話の基地局の設計をやっている友人に聞いてみた。携帯電話は定期的に自分が今、何処の基地局のアンテナの近くにいるかを電波を勝手に送って知らせているらしい。だから携帯電話のスイッチを入れていれば携帯電話の電話局は何処のアンテナから電波を出せばいいのか判るので、わざわざ全国のアンテナから電波を出す必要がないのだそうだ。

*1 au WebPhone
*2 NTT DoCoMo Net
*3 ._ j-phone.com _..
*4 電子レンジで立体押し花

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