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20050429 カモノハシの卵

 カモノハシ$${^{*1}}$$は哺乳類$${^{*2}}$$だが、卵から孵る。

 卵から孵るというと大抵は鶏の卵を想像してしまうだろう。「鴨の嘴(くちばし)」だから、卵から孵るならその卵も$${^{*3}}$$や鶏みたいなものだろうと思う。

 実際はちょっと違うようだ。卵の殻は鶏などのように固くはなく、ヘビやトカゲのように薄くて軟らかい$${^{*4}}$$らしい。

 哺乳類にもかかわらず卵を産む獣はカモノハシ$${^{*5}}$$の他にもう一ついる。ハリモグラ$${^{*6}}$$である。ハリモグラもカモノハシと同じ様な卵を産む$${^{*7}}$$。

 更にこれらの卵が鳥類や爬虫類の卵と大きく違うところは、母親から生み出された$${^{*8}}$$時点でその中には既に子供の形$${^{*9}}$$ができているらしい。これが本当だとすると卵で産む意味があまりないような気がする。しかも生まれてくる子供はかなりの未熟児$${^{*10}}$$のようだ。そうするとカモノハシ$${^{*11}}$$やハリモグラ$${^{*12}}$$は、哺乳類と爬虫類との境界にいるではなく、哺乳類とは全く別の進化$${^{*13}}$$を遂げている動物のような気がしてくる。

 カモノハシ$${^{*14}}$$は毒を持っているらしい。後ろ足に毒腺がある$${^{*15}}$$。この毒腺は雄しかない。ハリモグラにはないようだ。獣で毒を持っているというのは聞いたことがない。一体何のための毒なのだろう。

*1 動物-カモノハシ
*2 Mammalia
*3 Topics/Jiyu Gakuen
*4 Platypus
*5 platypus
*6 Echidna love trains › Nature Features (ABC Science)
*7 The PLATYPUS & ECHIDNA
*8 ADW: v12_id12_con_burrow.jpg
*9 harimogura.jpg 針もぐらの子 丘 浅次郎『生物学講話(生物学的人生観と改題されて講談社学術文庫から刊行されている)』より
*10 The Sacramento Zoo--E Feature: Monotremes
*11 Ingrids-Welt: Australiens Fauna - Schnabeltier
*12 Meet the echidna
*13 地球上の全生物の分類
*14 【原始的哺乳類】単孔類ってどんな動物 | わくわくタスマニア
*15 ADW: v12_id12_con_spur.jpg

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