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20000911 お経CD

 義理の父親の納骨の為に京都へ自動車で行った。納骨を受け付るところ$${^{*1}}$$でCDが売られていた。「正信偈(しょうしんげ)$${^{*2}}$$」と題されたCDであった。お経が入っているCDである。面白そうなので買ってしまった。税込み1800円。

 正信偈とは浄土真宗$${^{*3}}$$で葬式や日常の勤行で読誦されるものである。宗教においてその聖典それ自体も大切なものとして扱われる場合が殆どであろう。キリスト教でも聖書に手を置いて誓うと言うのを実際には見たことはないが、映画やテレビなどの映像で見たことがあるような気がする。キリスト教式の結婚式でそんな場面があるかも知れないが、見た記憶がない。

 お経をCDにした場合、CD自体もやはりそんな聖典のように扱われるのだろうか。その宗教が発生してから今日までの時間の長さに比べればCDの歴史は短すぎるので、聖典が書かれた紙にに比べればまだまだ信者にとって認めがたい媒体であろう。

 そんなCDを自動車の中で聞きながら帰った。高速道路$${^{*4}}$$を時速100km程度で走りながらお経を聞く。その高速道路上でその日お経を聞きながら走ったのは著者だけだったかも知れない。もしかしたら道路が開通して以来、誰もやったことがない事かも知れない。

 このような行為は罰当たりなのか、それともお経とともに生きる尊い行為なのか。CDが聖典と認められるかどうかが判断の分かれ目のような気がする。

*1 真宗大谷派(東本願寺)
*2 正信偈(漢文とその読み方)
*3 最低山極悪寺ホームページ
*4 20000106 蝉丸

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