20030314 日計
野口悠紀雄$${^{*1}}$$の『続「超」整理法・時間編』という本を読んでいたら、面白い時計が紹介されていた。時計と言うより「日計」である。野口氏は「月日計」と名付けていた。一年間を時計の針で示す。普通の時計は短針が「時」、長針が「分」を表すが、「日計」では短針が「月」、長針が「日」を表す。短針が一周すれば一年、長針が一周すれば一月となる。
野口氏は普通の目覚まし時計の文字盤のガラスの上から12時に「30」、2時に「5」、4時に「10」、6時に「15」、8時に「20」、10時に「25」と書いたシールを貼って「日」を判りやすくしていた。この「日計」で3時28分を指し示していれば、今日は「3月14日」ということになる。
針式の時計で残り時間を一目で把握するのと同様に、「日計」で一年間、一月の残り日数を一目で把握するのである。一目で把握できれば予定が的確に組みやすい。普通のカレンダー$${^{*2}}$$では日付が並ぶ間隔と実際の日数の間隔との整合が取れていないので、直感的に期間を把握することが出来ない。例えば3月14日から4月13日迄の一月と3月1日から3月31日までの一月は同じ長さの期間であるが、カレンダーで見ると前者は月をまたぐので、カレンダー上の物理的な心理的な距離が、後者の一月よりも長くなる。「日計」ならば連続的に月日が表示されるのでこういった不整合は発生しなくなる。
ただし、野口氏の「日計」は自動では動かないらしい。いちいち手動で針を動かしている、と書いてあった。面倒なので自動で動くものが製作できないか、とも書いてあった。
こういった期間を連続的に把握する目的ではないが、これに似た一年間の日付を表示する時計はある。この時計$${^{*3}}$$では月と日が針で表示されるが、針が別々になっているので期間を把握し難い。今日が何月何日か、というのなら直ぐに判る。この時計$${^{*4}}$$も閏年の修正まで自動的に行ってくれる$${^{*5}}$$が、月と日とが分離されている。
調べていたら、ソフトウェアでこれを実現したのがあった。これ$${^{*6}}$$とかこれ$${^{*7}}$$である。これでもいいが、実体であった方が断然いい。
文字盤には内周に月、外周に日を配置すれば短針と長針との関係が掴みやすくて良いような気がする。だんだん欲しくなってきた。ここで頼んでみるか$${^{*8}}$$。
*1 野口悠紀雄Online
*2 Yahoo!カレンダー
*3 フランク ミューラー パーペチュアルカレンダー クロノグラフ 7000 QPL FRANCK MULLER MONTRE CHRONOGRAPHE AUTOMATIQUE, QUANTIEME PERPETUEL
*4 IW392101-ダ・ヴィンチ・パーペチュアル・カレンダー・クロノグラフ
*5 TimeZone THE IWC PERPETUAL CALENDAR MECHANISM
*6 -Qubit- Utility Year Clock
*7 YearClock(月日計)(WindowsNT/2000/XP/パーソナル)
*8 たのみこむ
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