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20020925 グロー放電管

 以前書いたニキシー管$${^{*1}}$$が気になるのは、電球の中に組み込まれた電線自体が光るのではなく、電線の周辺が橙色にぼうっと光るのが幻想的だからである。

 これはグロー放電$${^{*2}}$$と呼ばれる現象で、電極の周りの気体が電離して光っているのだ。普通の電球のようにフィラメントが電流によって暖められて光っているのではない。電球より光が弱いのと、本物を見たことはないが火の玉$${^{*3}}$$を彷彿とさせるので見ていて飽きない。電球は大抵明るすぎて直視することは出来ない。ろうそく$${^{*4}}$$の炎にもにているが、放電の方は希薄な感じがして儚くていい。実際に気圧の低い電球の中だから空気中で燃えるろうそく$${^{*5}}$$の炎よりも希薄である。

 最近は全然見かけなくなったが、電球の中に花の形をした電極が組み込まれており電源を入れると、花は赤く光り、茎の部分は橙色、葉っぱの部分は緑色に光るようなグロー放電電球があった。王様のアイディア$${^{*6}}$$で見かけたような気もする。

 もう一度見たくなって調べてみた。素晴らしいサイトを見つけた。電球専門のサイト$${^{*7}}$$である。ここには「Neon Glow Lamps$${^{*8}}$$」というページがあって、ここに沢山のグロー放電電球があった。 上に書いた花の電球はこれ$${^{*9}}$$やこのような$${^{*10}}$$感じであった。

 このサイトには陰極線の実験などに使うクルックス管$${^{*11}}$$や真空容器の真空度の目安として使うガイスラー管$${^{*12}}$$なども掲示してあって非常に楽しい。

*1 20020831 ニキシー管
*2 高周波放電で生成された対状リングプラズマ
*3 火の玉・UFO・ミステリーサークル
*4 カメヤマ株式会社
*5 キャンドルQ&A|candle house|カメヤマキャンドルハウス 公式サイト
*6 王様のアイディアWEBSHOPへようこそ!
*7 Kilokat's Antique Light Bulb Collector's Site
*8 kilokat's ANTIQUE LIGHT BULB site
*9 kilokat's ANTIQUE LIGHT BULB site : Ref. ne0053
*10 kilokat's ANTIQUE LIGHT BULB site : Ref. ne0054
*11 kilokat's ANTIQUE LIGHT BULB site : crookes_cross
*12 kilokat's ANTIQUE LIGHT BULB site : Crookes and Geissler Tubes

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