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20020831 ニキシー管

 ニキシー管という物がある。発光ダイオード$${^{*1}}$$や液晶表示$${^{*2}}$$がまだ一般に広く製品化されていなかった頃、電卓の表示$${^{*3}}$$など数字の表示によく使われていた。

 放電を利用した真空管数字表示器で、駆動させるのに100V以上の電圧が必要だった。もともと100Vや200Vの家庭用電源を使うことを前提としたからそれぐらいの高電圧で動くようにしてあったのか、原理的にそれぐらいの電圧がないと駆動しないのか判らない。

 ただ、放電というのは電極と電極との距離とその形状と封入してあるガスの圧力とで決まる$${^{*4}}$$からもっと低い電圧で駆動出来るようにできたのかもしれない。

 ニキシー管の数字の色は橙色なので暖かみがある。真空管のヒータ$${^{*5}}$$と同じ感覚である。電子や電気関係の部品はどれも冷たい感じがするが、ニキシー管や真空管は違う。実際に熱を発しているからかもしれないが、トランジスタも熱を発するので熱が原因ではない。暖色$${^{*6}}$$で光るからだろう。

 どこかのサイトでニキシー管を使ったデジタル時計$${^{*7}}$$専門サイトの紹介があった。私の好みのページである。ニキシー管と木製の箱とを組み合わせた時計$${^{*8}}$$がいい。

 ニキシーはNixieと綴る。「Numerical Indicator eXperimental$${^{*9}}$$」の頭文字らしい。もともとは水の精という意味$${^{*10}}$$があるらしい。ぼうっと光るのが幻想的だからこういう名前になったのだろうか。

 私はnixieが「水の精」という意味であることを知らなかったので、ニキシーの綴りを知った時、全然関係ないNixon$${^{*11}}$$を思い出した。

*1 大型7セグメント表示器 (ナンバーボード) | アイレス電子工業株式会社
*2 温度の専門頁
*3 http://www.hpmuseum.org/sharp.jpg
*4 ScienceWeb - Q&A
*5 20020711 真空管式カーオーディオ
*6 色彩の心理的効果 ~色彩の心理的効果~
*7 Nixie Clock Gallery
*8 Nixie Clock and Nixie Wristwatch site
*9 NIXIE DISPLAYS
*10 goo [英和辞典]: nixie
*11 Richard M. Nixon

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