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20011014 イシガメが溺れた

 娘が通う保育園から譲り受けたイシガメ$${^{*1}}$$が溺れた。このイシガメは元からいるミドリガメ$${^{*2}}$$の水槽とは別の水槽に入れて飼っていた。皮膚病がひどかったので日光浴を効率的にさせるために水に浸かっても甲羅の殆どが濡れないように水を少な目にしておいたのだが、溺れる前日は完全に甲羅が浸るぐらいに水を入れてしまった。

 翌朝、イシガメの様子を見てみると頭と手足を弛緩させて水に浮いている。「これはいかん」と思い、イシガメを水から出してやると完全にぐったりしている。死んだかと思ったが、後ろ足を触るとわずかに動かした。直ぐに水槽の水を全部捨てて少しでも日光で体が温まるようにしてみた。亀が溺れた時にはこうすればよいという訳ではないだろうが、とにかく今のイシガメにとって水は大敵であろうからこうすることしかできなかった。

 暫くしても、首を持ち上げることが出来ずにぐったりしている。イシガメに人工呼吸する方法が判らない。何とかして気道を確保してやりたいと思い、イシガメを頭を上に縦にしてやった。 すると大きく口を開けて息を吸い込んだように見えた。暫くそのままにしてやると何度も同じ動作をしているので息が吸えるようになったようだ。

 何とか生き返った。溺れた日一日は殆ど動かなかったが、次の日から徐々に動き出している。しかし餌は殆ど食べていない。

 それにしても水に棲む亀が何故溺れてしまったのか。イシガメやクサガメは泳ぎが下手なので溺れやすい。池などでこれらの亀を飼う時、急に深いところをがあると簡単に溺れてしまうらしい。イシガメの水槽の中には半分に割った素焼きの植木鉢入れてあったので、そこによじのぼれば問題がないはずであったが、溺れてしまった。

 溺れた最大の原因は鼻の穴$${^{*3}}$$である。鼻の穴がほぼ完全にふさがっているのである。皮膚病の所為かどうか判らないが鼻の穴があるべき所は薄い皮膚で覆われてしまっており、鼻で呼吸できない状態である。そのため溺れる前からいつも口で呼吸をしていた。皮膚病は大分治まってきたので、次は鼻の穴をどうするか、である。

*1 20010929 イシガメ
*2 20010715 亀の脱走(2)
*3 マルヤマズーガイド-爬虫類館-イシガメ

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