見出し画像

20040326 レオナルド・ダ・ビンチの断面図

 レオナルド・ダ・ビンチのスケッチ$${^{*1}}$$を見ていたら、面白いものがあった。

 人体の解剖図$${^{*2}}$$である。骨格$${^{*3}}$$とか胎児の様子$${^{*4}}$$ならば、普通である。

 ところが人の交接の断面図$${^{*5}}$$がある。これは一体どういう意味があるのだろうか。断面図を描くということは、その内部構造をつまびらかにすることに他ならない。交接している状態とそうでない状態での内部構造に変化があるのであれば、それを描く意味があるが、そうでなければ断面を描いてもあまり意味がない。そもそも交接している状態の断面は当時の科学技術では想像するしかないだろう。現代でも難しい$${^{*6}}$$と思う。交接している時に内部が大きく変化しているかどうかも判らないのにそれを断面で図示するというのはどういうことだろう。書き添えてある説明文が読めれば何か判るかも知れない

 性教育$${^{*7}}$$であれば陰茎がどのように膣に収まっているか$${^{*8}}$$を示すのに使うかも知れないが、レオナルド・ダ・ビンチの時代にそういった需要$${^{*9}}$$があったとは思えない。そう考えるとあの交接の断面図$${^{*10}}$$は、単にすけべ心で描いただけの様な気がする。

 ダ・ビンチのスケッチには陰茎の断面図も書き添えてある$${^{*10}}$$。人の陰茎には尿道の一本しか管はない$${^{*11}}$$が、ダ・ビンチの絵には二本描かれている。その管は陰茎の先端で合流している。当時は精管と尿道とが陰茎の中を通っている考えられていたのだろうか。実際は、精管は陰茎の手前で尿管と合流している。

*1 the drawings of Leonardo da Vinci
*2 Leonardo da Vinci. Two Views of the Skull. The Foetus in the Womb.- Olga's Gallery
*3 the drawings of Leonardo da Vinci skeletons.jpg
*4 the drawings of Leonardo da Vinci fetus.jpg
*5 the drawings of Leonardo da Vinci coition.jpg
*6 メディカルプラザTOP 画像センター
*7 財団法人 日本性教育協会
*8 中・高校生向き性教育ソフト「SEX って何?」
*9 マルチメディア3次元デジタルコンテンツ
*10 Leonardo da Vinci. Coition of Hemisected Man and Woman. - Olga's Gallery
*11 ++PRINK++ ++男性の性++

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?