20041123 ラーガとテルミン
電子化した写真を整理していたらある写真$${^{*1}}$$に目が留まった。この写真は岐阜県美術館$${^{*2}}$$で撮った。真ん中に写っている赤い四角い箱は、この美術館が所蔵する常設作品$${^{*3}}$$である。
解説の部分を拡大$${^{*4}}$$してみると「エレクトロニック・ラーガ」と読める。作者の名前は読み取れない。web上で調べてみると佐藤慶次郎$${^{*5}}$$という人の作品だった。
箱の上にある二つの金属製の半球に手を触れると、その触れ方によって様々な音が出るようになっていた。「ラーガ$${^{*6}}$$」とはインドの古典音楽$${^{*7}}$$の旋法$${^{*8}}$$らしい。「エレクトロニック・ラーガ」とはそれが電気仕掛けになっているということであろう。
金属の端子に手を触れて音を出すと言えば、テルミン$${^{*9}}$$という電子楽器がよく似た音の出し方を採用している。テルミン$${^{*10}}$$とはソ連出身の科学者テルミン$${^{*11}}$$が1920年に発明した電子楽器$${^{*12}}$$で、アンテナに手を近づけたり遠ざけることによって音を制御する仕組みになっている$${^{*13}}$$。最古の電子楽器らしい。
現在、テルミン$${^{*14}}$$は、シンセサイザーの発明者モーグ$${^{*15}}$$の会社で製造販売$${^{*16}}$$されている。
*1 raga.jpg
*2 岐阜県美術館ホームページ
*3 岐阜県美術館 展示案内
*4 raga2.jpg
*5 国立新美術館:日本の美術展覧会記録1945-2005 + art commons 企画展「佐藤慶次郎とまど・みちお展」
*6 ラーガの紹介
*7 インド古典音楽&楽器
*8 国語辞典 英和辞典 和英辞典 - goo 辞書: 旋法
*9 Electronic Musical Instrument 1870 - 1990
*10 テルミンって何?
*11 The Theremin
*12 :::::: MOOG MUSIC :::::: History of the Theremin
*13 『テルミン』~THEREMIN,AN ELECTRONIC ODYSSEY~
*14 Theremin Vox - Lev Sergeivitch Termen: The Inventor of the Theremin
*15 :::::: MOOG MUSIC :::::: About Bob Moog
*16 :::::: MOOG MUSIC :::::: Etherwave® Theremin, Standard
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