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20031124 どえらい名古屋弁

 名古屋弁$${^{*1}}$$には物事の甚だしさや程度を表す言葉に細かい段階がある。

 名古屋弁では「えらい」という言葉には「非常に」という意味があって「今日はえりぁあさみぃなも(非常に寒いですね)」といった具合に使う。正統な名古屋弁では「ai」という連続した母音は必ず合成された音として発音される。「第一回体育大会開会式」ならば「だぁあいっきぁあ たぁあくたぁあきぁあ きぁあきぁあしき」となる。従って「えらい」は「えりぁあ」となる。

 もっと寒ければ「どえらい」、更に寒ければ「もえらい」、更に甚だしい時には「どえなけない」となる。「もえらい」「どえなけない」は、私が幼少の頃に子供だけで使われていた言葉である可能性が高い。流行語や俗語の類かもしれない。

 じゃんけん$${^{*2}}$$にもあった。じゃんけんは「いんじゃん」と称した。おそらく「石じゃんけん」の省略形が訛った言葉だろう。最初の掛け声は「いんじゃんしっ」、あいこになった場合のかけ声は「あいこでしょ」もしくは「あいこでしっ」、更に勝負がつかない場合は「まんだもし」となった。

*1 名古屋ウォーカー[Nagoya Walker] 名古屋弁講座
*2 Multiculturalpedia 多文化理解事典 世界のじゃんけん

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