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20010517 タイムトンネル

 どんな事でもそうだが、全く新しい概念を作り出すのは難しいことだし、偉大なことである。それが当たり前となってしまうと、その新しい概念を作ったことがいかに大変だったかが忘れ去られてしまう。

 巨大怪獣を巨大な主人公が退治するというウルトラマンの構図はこれをテレビジョンで見ていた世代にとって当たり前だが、ウルトラマンが出てくるまでこのような活劇は世の中には存在していなかったと思う。ウルトラマンの顔のデザインもキリコ$${^{*1}}$$が描くのっぺりした顔の人物だと言われている。日本に昔からいる怪物や妖怪$${^{*2}}$$の雰囲気とは全く違う。これらを創り出すためには相当な努力が必要であったであろう。

 マンガなどでタイムマシン$${^{*3}}$$が出てくると、時間旅行をする時は大抵トンネルの中を通っている絵が出てくるような気がする。これも何か元となった物があるはずである。

 「タイムトンネル$${^{*4}}$$」というアメリカのSFドラマ$${^{*5}}$$が元になっていると思われる。このタイムトンネルは、時間を超えて人間を別の時代に輸送するための装置で、トンネルの中に入っていくと未来や過去に行ける。まだ開発途中なので完全ではないため、色々事件が起こるというドラマだった。トンネルの先はどうなっているのか、子供の頃から不思議に思っていたが、そんな枝葉末節なことはどうでもよい。因みに私はこの「タイムトンネル」のプラモデルを作ったことがある。

 時間旅行といえばトンネルという構図はこの時初めて出てきたのではないだろうか。新しい物を作るのは本当に難しい。

*1 - Giorgio De Chirico Officiale Web Site -
*2 百鬼夜行 3巻拾遺3巻. [1] 百鬼夜行 gif 版御案内
*3 the time machine movie review, H.G. Wells Time Machine. HG Wells
*4 タイムトンネル(フジミ製)
*5 The Time Tunnel

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