見出し画像

20000801 キンダーサプライズ

 キンダーサプライズ$${^{*1}}$$というチョコレート菓子がある。どんな菓子$${^{*2}}$$かというと丁度鶏の卵ぐらいの大きさで卵の殻がチョコレートで出来ている。中は中空だ。チョコレートの殻は厚さ2~3ミリで2層構造になっていて、外側は普通のチョコレートで内側はホワイトチョコレートである。鶏の卵を模しているならば外側がホワイトチョコレートになっていてもよさそうだが、そうはなっていない。本当の卵と間違えないようにだろうか。

 チョコレートの殻の強度はそれ程強くないので店頭には子供が握りつぶしたキンダーサプライズが時々見受けられる。

 中にはプラスチック製のカプセルが入っていて、その中にプラスチック製の組立玩具が入っている。定価が一個150円なので未就学児に普段与えるには少し高すぎる。しかもチョコレートなので健康上の色々な面からも与え過ぎるのはよくない。こう考えると大人用の菓子$${^{*3}}$$のようである。

 中にはいっている玩具の種類は沢山ある。あまりにも数が豊富なため交換所$${^{*4}}$$まである。海外にもある$${^{*5}}$$。もともとはこちらが本場だろう。

 一年ほど前に子供に買い与えたキンダーサプライズのおまけにサラリーマンの人形が入っていた。その姿は携帯電話をズボンのポケットに入れてネクタイを緩め、舌を出している。酔っぱらっているのだろうか。子供用の玩具の人形でどうして酔っぱらいのサラリーマンなのだろうか。 この辺りが人気の秘密なのであろう。やはり大人も購買すると想定している。

 中にはいっている注意書きには33ヶ国の言葉で「3歳以下の子供に与えるな」と書いてある。ロシア語、カザフ語$${^{*6}}$$、ギリシャ語、アラビア語、中国語そして日本語などがある。意外なのは朝鮮語がないのである。韓国ではキンダーサプライズが売ってないのだろうか。

 面白いのは「キンダーサプライズ」が中国語で次のように表現されていることである。「健達 出奇蛋」「健達 巧克力蛋」の2種類が記されている。「健達」は「キンダー」 を音訳したものだろう。中国語にそういう意味があるかどうか分らないが、「健やかな子供達」のような感じがしてうまい訳だと思う。「蛋」の字は皮蛋(ピータン)$${^{*7}}$$とか蛋白質のたん「蛋」で鳥の卵という意味。「出奇」はサプライズそのものである。「巧克力」はなんだろう。何となく「サプライズ」を音訳$${^{*8}}$$している気がする。

*1 キンダー・サプライズ・ファンページ
*2 インド人もびっくり
*3 キンダーサプライズ たまごちゃん!
*4 キンダーサプライズトレードセンター
*5 Kinder Surprise - The Unofficial Website
*6 文字名 キリル(ロシア)文字(ロシア)
*7 皮蛋(ピータン)
*8 20000327 音訳

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?