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20021212 ジャガーノート

 中学の一年生の頃に初めて友達だけで映画を見に行った。男ばかり三、四人である。それまでは親としか見に行ったことはなかった。

 豪華客船に仕掛けられた七つの爆弾の処理を巡る「ジャガーノート$${^{*1}}$$」というサスペンス映画であった。

 題名の「ジャガーノート」とは爆弾を仕掛けた犯人の自称である。この映画を見に行ったのは、ある友人に物凄く面白そうな映画なので見に行こうと誘われたからであった。どんな内容の映画なのか知らないまま、ほいほいと付いていったのである。

 「ジャガーノート」と聞けば当時の知識からすれば「$${^{*2}}$$の帳面」としかならない。「ジャガー」は何となく勇ましい感じがするのでいいが、爆弾犯人と「ノート」とはどんな関係があるのか全然理解できなかった。

 最近、人と映画の話をしていて「ジャガーノート」のことを調べたら、その綴りが「Juggernaut」だと言うことを知って吃驚した。「ジャガー」も「ノート」も違っていた。豹の綴りは「jaguar」だし、帳面の方は「note」であるので二重に間違えていた。

 それでは「Juggernaut」とはどういう意味なのか。インド神話$${^{*3}}$$に出てくる神の一つの名前$${^{*4}}$$らしい。

 「~ノート」というと超弩級$${^{*5}}$$の語源である「ドレッドノート$${^{*6}}$$」というイギリスの戦艦を思い出す。これの綴りを調べたら「dreadnought」で、更に「-note」でも「-naut」でもなかった。dreadnoughtで「恐れdread$${^{*7}}$$」が「無しnought$${^{*8}}$$」という意味になるらしい。

*1 Juggernaut (1974)
*2 動物紹介 ジャガー
*3 天竺奇譚 インド神様図鑑
*4 天竺奇譚 インド神様図鑑 ジャガンナート
*5 goo [国語辞典]: どきゅう
*6 British Navy Ships--HMS Dreadnought (1906-1922)
*7 英語「dread」の意味・使い方・読み方 | Weblio英和辞書
*8 noughtの意味・使い方・読み方 | Weblio英和辞書

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