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20050625 おとうさんスイッチ

 末の娘$${^{*1}}$$が「おとうさんスイッチ$${^{*2}}$$」を作った。おとうさんスイッチ$${^{*3}}$$とは、箱に五十音のボタンが書いてあり、子供がそれを押す仕草をすると父親が押した五十音から始まる動作をする遊びである。「おとうさんスイッチ、『さ』」とボタンを押しながら子供が叫べば、父親が『さ』から始まる動作をする。例えば「逆立ち」をするのである。

 このおとうさんスイッチは日本放送協会の幼児教育番組「ピタゴラスイッチ$${^{*4}}$$」で考案されたらしい。

 アンテナ付きのリモコン$${^{*5}}$$というのを殆どの幼児は見たことがないだろう。実際に手にとって見ることもないし、テレビジョンや絵本でも見かけないだろう。家の末の娘も見たことがない。家にはアンテナが付いているリモコンがない。従って何のためのストローなのか、何を模倣しているのかさっぱり解らない状態で作ったのであろう。

 アンテナ付きのリモコンで操縦すると言えば「鉄人28号$${^{*6}}$$」だ。今の子供は鉄人$${^{*7}}$$を知らない。父親を強者である鉄人と重ねることもできない。一体、リモコンで父親を操縦することの何が楽しいのか。

 日頃、威厳に満ちた態度をとっている父親がリモコンの指示に従うところが嬉しいのか。だとするとそうでない父親が「おとうさんスイッチ」をやることに一体どういう意味があるのか。「都合のいい父親」を再確認するためか。

 逆にこれは世の父親に威厳を持つことを自覚させる道具と見るべきかも知れない。「おとうさんスイッチ、『おーっ』」と言われて「『お』かぁ。おなら、ぷ~」とほざき、子供と大笑いしている場合ではない。既に手遅れである。

*1 20050617 怪獣弁当
*2 switch.jpg
*3 ピタゴラスイッチ
*4 幼稚園・保育所番組のひろば|ピタゴラスイッチ
*5 UTABA プロポ・セット RADIO CONTROL SYSTEM
*6 20050121 偽札
*7 鉄人28号編 タイムスリップグリコ

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