自分の拠り所とそれが更新される楽しみ

大学生になって映画を観たり本を読んだりすることが増えた。
その中でごく稀に、何度でも味わいたくなるような作品に出会うことがあった。

映画『ショーシャンクの空に』や茨木のり子の『一人は賑やか』という詩が僕にとってのそれにあたり、他にも今読んでる司馬遼太郎の『峠』は、割と読み始めてすぐに「これは何度でも読み返そう」と思わせる作品だった。

これらの作品で共通している点は、自分の理想とする生き方やあり方を映像あるいは言葉によって示してくれるところと自分で自分が分からなくなったときに拠り所となってくれるところである。

たくさんの作品に触れることも大切だけど、何度も味わいたくなるような作品と出会うことも同じように大切なことだと思う。

大学生のときに、これらの作品に出会えてよかった。

これから先、僕の価値観が変わったり、理想の生き方やあり方に、より近い作品に出会ったりすることで、今の拠り所は更新されるかもしれない。

でも、過去を振り返ってみたとき、変化があるほうがおもしろいので、それはそれでまた、楽しみでもある。

サポート費は、本、フィルム代として使わせていだだきます。