見出し画像

言葉は定数?それとも変数?

プログラミングを勉強していると変数という単語がでてくる。

変数と聞くと、数学にでてくる「x」や「y」を思い出すけれど、プログラミングで扱われる変数は、しばし『箱』のようなものと例えられ、その箱の中には、文字列や数値などの値を入れたり、別の値に書き換えたりすることでできる。


この変数とは『箱』のようなものと聞いたとき、日常生活の中で使う言葉もまた変数なのかもしれない。と思った。

もちろん辞書を引けば、明確に言葉の意味が定義されているため、変数というより、定数なのでは?と思うかもしれないが、「それどういう意味?」とあらためて言葉の意味を聞くと話す人によっては意外とあいまいで、使う人自身正しく認識していなかったりする。僕もたまにある。


しかし、たとえ言葉が変数だったとしても、自分しか見ない日記や手紙などの記録だと意味が伝わるが、これが他人と会話をするときに、それぞれの言葉に格納された値が大きくずれていたら、会話は成立しなくなる。


先日、祖母とおしゃべりしているとき、叔母の姿が見えなかったので、どこかに出かけたの?と聞くと、祖母は「さっきご飯食べに上海に行ったよ~」と教えてくれた。
そして続けて「上海まだ行ったことないやろ~?」と聞かれたので、叔母はなにも言ってなかったけど、上海に遊びに行ったんだ。めちゃくちゃフットワーク軽いやん…と思いつつ「上海はまだ行ったことないね!」と伝えた。

その後、ふたりのやりとりがうまくかみ合わず、不思議に思っていたところ近くにいた祖父が助け舟を出してくれ、結局祖母が話す上海は、ここから800kmほど離れた異国の地名ではなく、自宅からたった数キロ離れた中華料理屋の店名だったことが判明し、ふたりで大きく笑いあった。

サポート費は、本、フィルム代として使わせていだだきます。