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決めてくれる人

おはようございます。

上海@2日目です。さて今日は「決めてくれる人」というタイトルで書いていきたいと思います。

今回の上海旅行は、僕の旧来の友人2人と計画したものでした。1人が今年から中国に駐在してるので、その彼を訪ねて上海で合流しようというもの。

それでいざ上海で集まって、どこに行こうかという話になったとき、こんな会話になりました。「どこに行きたい?」「特にない」「何がしたい?」「何でもいいよ」

付き合いの長い友人たちなので、これで喧嘩になったりはしないのですが(笑)、僕はこのやりとりを経て感じたことがあります。人はどこかに行きたいけど、どこに行きたいのか自分でもあまりわからないのかもしれない。

たとえば20年前なら旅行ツアーがあった。添乗員さんが旗を持って、旅行者の前を歩いてガイドしてくれます。10年前なら「地球の歩き方」があった。海外に行くときは「地球の歩き方」を片手に、旅をしていたわけです。

そして現代はインターネットがある。でもインターネットは、どこに行くかを提示してくれるわけではない。まとめやおすすめサイトはその役割を一部果たすわけですが「たくさんあってよくわからない」と友人は言うのです。

つまり「決めてくれる」存在を必要としているのに、インターネットはその選択肢を拡げすぎてしまっている。友人は添乗員さんや、「地球の歩き方」の編集部を求めているにも関わらずです。

僕はこれは結構、面白いテーマになるのではないかと考えました。

インターネットは「決めてくれる」わけではない。まとめやおすすめサイトは、選択肢を拡げてくれるけど絞りはしません。むしろ彼らに必要なのは、決める「人間」かもしれない。それも僕のような友達ではなくても、です。

旅でも仕事でも「誰とするのか」が大事だという話は、「何をするのか」がある程度決まっているから成立する。その仮説が正しければ、旅行に行くときは「行きたい場所が決まってる人」と先にマッチングされるのがいいはずです。

選択肢が拡がり、実行の障壁が下がったいま、アジェンダを持っている人が必要という話が最近されていますが、これもそうであると僕は感じました。

きょうも読んでくださってありがとうございました。よい一日をおすごしください。

※トップの写真は「M50創意園」という上海にあるアート地区の入口の掲示板です。上海に行くことがあれば、中国人アーティストがいま何を見ているかを知ることができる場所ですので、ぜひ。(上海市普陀区莫干山路50号)

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