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減点方式ではなくて加点方式で考えよう

今日は「減点方式ではなくて加点方式で考えよう」について書いていきます。

減点方式ではなく、加点方式で物事を考えられたらいいよねということです。

日本では、何か問題が生じても誰も何もしない、現状維持はよくないと分かっていながらも現状維持を選択してしまう、という場面を多く見かけます。

「何か自分が行動を起こして、もし上手くいかなかったら自分の責任になってしまう」

「現状はまずい状況だけど、こうなったのは自分の責任じゃないし、関わらないようにしよう」

どうしてこのように考えてしまうのでしょうか。

その背景には減点方式の思考が染み付いているのが原因ではないでしょうか。

減点方式とは100点満点から何か間違いや欠点が見つかるたびに減点していく方式です。

減点方式で高得点を得るためには、とにかくミスなく減点されないように行動する必要があります。

極端に言えば、何もしなければ減点のしようがないため何もしないのが最適な行動とも言えます。

だから何もしないのです。減点方式ではむしろ何かやったら悪い方向にすら向いてしまいかねないのです。


例えば、日本の内閣総理大臣で最も支持率が高い時はいつでしょうか。

それは総理に就任した時がほとんどです。

なぜなら、就任した時はまだ何もやっていないため、減点がないのです。そこから、何かしらの政策や意思決定を行っていくと、どんどん支持率が下がっていきます。

どんな政策を打ち出しても万人を満足させるのは不可能です。意思決定をすればするほどそれを反対する人から支持は得られなくなっていきます。その結果、何かすればするほど支持率がどんどん下がってしまうのです。

おかしいですよね。このように評価してしまうのも、我々に減点方式が染み付いているからかもしれません。

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減点方式では1度下がった点数は戻らない

1度大きな失敗をして大きな減点を受けると、もうそこで再起不能になってしまうのも減点方式の悪いところです。

だから、失敗を恐れて何もできなくなってしまうのです。

仮に1度失敗をしたとしても何回でもチャレンジできるような環境を構築しなければなりません。我々としても1度失敗した人を拒絶せず、受け入れる心構えを持つべきです。


・減点方式ではなく加点方式で考える

何かをやったら減点されるかもしれないから何もやらないと考えるのではなく、何かをやったら加点されるかもしれないから行動してみようと考えるのはどうでしょうか。

このように考えるのが加点方式です。加点方式では、何も行動しないと点数はずっと低いまま。行動する人とどんどん差がついていきます。

だから、自然と何か行動しなければと意識が変わっていきます。


・思考がポジティブになる

減点方式だと点数が減る一方なので点数が減るたびにネガティブな思いをしなければなりませんが、加点方式では点数は上がる一方なのでポジティブに捉えることが出来ます。

ポジティブ思考になれば、自然と行動する意欲も湧いてくるかもしれません。今までは減点されるかもしれないから何もせずに黙っておこうとして埋もれてしまった意見や行動が、加点方式に変わったことで実現するかもしれません。

評価をする人も減点方式で人の粗探しをしようとするのではなく、加点方式で人の良いところを探そうとするかもしれません。

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これは1人だけが加点方式に変われば良いというわけではないので、できるだけ多くの人が減点方式ではなく加点方式で物事を考えられるようになれば幸いです。


じゃあ、またいつか会いましょう!

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