拝啓、私が本気で愛した貴女へ。

　社会人になって2回目のお給料日である。
社会保険料等ってこんなに取られるんだ…と顔を青くした。

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　元カノと別れてそろそろ1ヶ月経つ。前回の記事ではカッコつけていたが、実際は全く違くて少し未練があったりする。だからここでその想いを昇華したいなと思う。
　元カノと別れた後、私の精神は静かに蝕まれていったようで配属後(元カノとは配属式前日に別れた。)ほとんど合わなくなった営業部の同期に会った時に研修期間よりも痩けて色が抜けてると心配され、それが理由かは不明だが食品系の営業部門にいる彼は定期的にお菓子を持ってきてくれるようになった。
　同じ課に配属された同期はメンターと色白すぎると話していたようで、私が「父が道産子なんで色白なんですよ〜」と明るく言ったが、彼女らに病的な白さだと突っ込まれてしまった。
　そして、誕生日前日に全身に蕁麻疹が出て誕生日に病院に掛かった。オフィス街である関係上、夜遅くまで診療しているからありがたい。結果、社会人なりたてでただでさてストレスが溜まっていた上で失恋が重なりそれを忘れる為に無理して仕事を詰め込み余計にストレスが溜まり全身の蕁麻疹になったとのこと。失恋で蕁麻疹って聞いたことない…。23年目にして最悪な誕生日になったのは違いない。このように静かに体と心が蝕まれていき、同期に心配をかけてしまう事に情けないと思う。

　2人して大学を卒業し、4月から元カノと遠距離になって不安であった。一度だけ研修期間中に彼女が住む新しい街へ行ったが、新幹線や電車を乗り継いで6時間程度であった。彼女は引き続き学生身分で私は社会人という立場になり、相容れない事というのが多々あった。

・彼女の新しいフィールドは国際系の人が多く、元々距離感が近いようで男子生徒が彼女の頬にキスをして好きだと言われたようだ。彼女は嫌だったし怖かったという話をしていたが、その時点で私は冷めてしまった。(他にも男の子の香水の匂いが気に入ったから私も同じのにしようと思うという話もされた。)

・15年近く英語を挫折しながらも頑張っていた私に、元カノは「私、英語が上手だと言われた。私、貴方の英語聞き取れないの。頑張ってね」と言われ愛する人に言われたことで私自身、自信を失くす。話すのも怖くなったが、留学時代の親友にお前の英語力は俺が保証するから大丈夫だ。と言われ少し立て直している。

・私の方がいずれか貴方の年収を超すから発言。(それは統計学のデータを見る限り事実であるが、大学卒業して社会人なりたてで頑張っている人に対して言うべきことではないと思う。)

・仕事柄、私の会社がやっている事を詳しく話せない事に腹が立ったのかわからないが、「社会人は忙しくて秘密ばっかり。付き合うなら企業秘話せる人と付き合ったら?知らんけど。」と言われた。これも愛した人に言われて傷ついた。
etc...

以上が私主観になるが、別れる1週間前からこのような話が出ていたのでそれが塵積もになり、私も私で大学卒業して間もなく右も左も分からない状態で研修を受けて夜には彼女と口論と疲弊し切ってお互い別れるかという話になった。(冷静になって書き綴っているけど他人軸な自分も悪いし、彼女のことを信用していなかったり連日の口論で傷つけてしまったに違いないと自覚している。)

　学生って暇で良いよねって少しは思っていた。彼女は友達の家に遊びに行くや土日にお祭り、ゼミのみんなで飲み会。新社会人になって忙しく体力が激しく消耗される為、少なくとも私の同期とはそのような話にはならなかった。私含めて同期皆大学卒業して戦場のような満員電車に揺られ、オフィス街へと繰り出して、夕方にはまた退勤ラッシュに飲み込まれ学生気分では居られなかった。元カノは「学生って暇で良いよねって言ったら別れるから。」と言っていたので、私はその事を最後まで守った。逆に「色々私も頑張ってると思うけど、社会人って忙しいって嫌味のように言わないでね、なるべく時間作るようにするから」と話した事は彼女は残念ながら忘れてしまったのかもしれない。

　平気で人の気持ちを踏み躙ることを言えるなんてと怒り心頭な私ではあったが、出会って4年強なので色んなことがあり、私も元カノの事を傷つけたし、別れ際も傷つけてしまったはずだ。私があの子の言葉で傷ついたようにあの子も私の言葉で傷ついたと思う。

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　貴女からクリスマスにもらった弁当箱ちゃんと使い続けてるよ。貴女が就職祝いにと贈ってくれた、色やデザインが世界に一つしかない名刺入れもいつも鞄に入ってる。管理部門に配属されてしまったから名刺交換の機会はないだろうなって思ってたら今日初めて名刺交換したんだ。私が貴女に贈った名刺入れは使ってくれているのかな?捨てちゃったのかな?
　モノを通して貴女のことは想ってないけど懐かしく感じてしまう。モノはモノだときちんと割り切って使ってる。
　少し病んでいるからご飯は外食ばかりで不健康生活送ってる。でももう君は怒らないだろうね。睡眠も浅くなって1.2時間おきに起きるようになっているけどなんとか社会人を頑張ってるよ。
　仕事の話、できる限りしたかったな。営業部では自社の名前がラベルに記載されている商品を色んなところで売っているし、逆に記載されてない商品も日々消費者に向けて販売してて裏で誰かの生活を、日本だけではなく時には世界の人へと彼らの生活が少しでも皆が幸せで笑顔になれるような仕事をしてたりするの。すごいでしょ。
　貴女はどんどん前に進む子だから私のことを忘れて他の人の事を好きになって付き合うだろうね。GWに貴女のインスタのプロフィール画像が変わったのをDM履歴から確認できた。そこで腹が立ってメッセージ履歴消したんだ。貴女は楽しいGWを過ごせてたようだねって。私はまだその段階に踏み出せないんだ。喧嘩ばっかりで最後らへんは疲れちゃったけど何気ない日々に私がするくだらない行動や話に楽しそうに笑う貴女の笑顔が好きだった。貴女の横でお昼寝するのが好きだった。暖かくて貴女の匂いで落ち着けて気持ちよかったから。いつも私は寝てばっかりで貴女は困ってたよね。貴女と色んな経験をしたから仕事をしている時にふと思い出してしんどくなっちゃう。オフィスから見える新幹線を見たり、会議や業務にて貴女が今いるところに支店や取引先があるからその度に貴女との思い出が蘇ってくる。
　でも、前ほど貴女に対して執着してないし、ヨリを戻そうとも思わない。確かに今の私は寂しいし孤独を感じる。寂しいからマッチングアプリでもしようかと真面目に検討していたけれども寂しさを他の女性で埋めるのはその女性に対して不誠実だからやめた。いつになるかわからないけど心に整理がついたら前へ進む事にするよ。もし貴女とヨリを戻したとしても距離は変わらず遠いし、またお互い傷つくのは嫌だから。
　貴女は私と違って優秀なんだから貴女にしかできない事をやるんだろうな。私は社会に組み込まれた部品だから、いつか新しい人に交換されないようになんとか仕事を続けるよ。まだ人生長いから自分なりの幸せを見つけていきたいと思ってる。
　私が定年して退職金貰ったら貴女がオーロラを見たいって言っていたから一緒に行こうって話してたけどできなくなってごめんね。
　あと、最後にたくさんの初めてを、たくさんの時間と私に向き合ってくれてありがとう。私のことを好きで愛してくれてありがとう。貴女が今後の人生でうまく行くことを願ってる。
　もう届かないだろうけど、何重もの心の鎧を纏っていた私が最後に貴女に言いたかった事。あの時メールで書いておけばよかったなと後悔してるの。
　ここに書く事で心の整理ができた。泣きたくて泣けなかったけどちゃんと泣きながら書いてるよ。心が洗われていく実感がしたよ。

　長い間ありがとうね。さようなら。好きだったし、本気で愛してたよ。元気で貴女のやりたいことをやり通してね。

2024/05/24