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農業が退化している理由が見えた

農業法人を目指して2年。
やっとの思いで開業までこぎつけました。
ここまででもすごく長い道のりだった。
準備が多いとかじゃなく許可のような仕組みが多いためなんです。

僕が辿った道のりは、まず修行先を決めること、そしてそこで最低1年は栽培に従事することでした。そこから認定という仕組みがあって関係各者によって適格なのかを決められます。

俯瞰して見ればとてもよく道筋が決められていて、応援体制が整っているように見えますね。国としての指針としてはそうなんだろうと思います。でも実際はその手続き方法もあまり理解していない役人がその時々で調べたり、自分の見解で助言してきたりします。
つまり、かなりの数の新規就農希望者がいるところ以外はルールなど把握できていないのです。

この時点で半年が過ぎていました。
もう後戻りできないくらいに環境を整え始めていましたので、流れに身を身をまかせるしかない。そう思いました。

え??
そりゃ全部把握するのは無理って思いました?
いやいや、この人たちその部署の人ですよ?
知らなくたってこちらに移住する何ヶ月も前から挨拶に行って色々と相談までしてるんだから、最低限の知識を入れておくのが社会人でしょ?
私はそう思いますし、そうして仕事してきました。自分の仕事には自信を持ちたいタイプです。

・・・
こんな感じで、人の多い弱肉強食の社会で生きてきた考えそのままに、かなりのクレームを入れてました。担当の方は私が初めての新規就農者だったそうです。女性で最近社会復帰した人だったようで、とても嫌だったでしょうね。今は別のところに異動になりました。安心したでしょう。

ちょっと脱線しましたが、要は業務のために全力を尽くすなんてことは無いのです。もちろん全ての公務員を対象にしているわけでは無いですが、私が関わってきた人は概ねそうでした。
知らないけど知るのは大変なのでなんとなくこの感じでいきましょう。ミスの指摘があったらそのときにやり直しましょう。のスタンスです。

初めはそんなものかと受け入れていましたが、何度もそれが続くと計画がどんどん後にずれ込んでいきます。今年からもらえるはずだった補助金は6ヶ月後になりました。もはや開業は去年末を予定していたんですが4月になりました。

それから何度も何度も確認をとるようになりました。結局自分以外を信用していたら足を盛大に引っ張られます。

さて、やっとこさタイトル回収します。
自分で準備して自分で把握してやるべきなのですが、それを許さない仕組みになっています。冒頭に書いたように許可体制なのです。情報もどこに聞いても町の担当に伝えていますので、と言われ詳細は知ることができません。
動力は自分しかないのに、自分では動けないのです。

関係者が無駄に多いです。会議を開きますというだけで半月後です、もちろん中身などないです。テキストのやり取りで十分な内容ですが、その技術についてきていません。ZOOMでいいですよなんて言った日には「会って話さないとわからないよ」と笑われます。
何がわからないのか全くわかりません。
しかも自分の話が終わったら、野球の試合をスマホで見ている始末。2時間拘束されて、30分は野球とご近所の噂話。その間ただただ黙って待っている私。

我慢に我慢を重ねてやっと圃場を見つけても、そのときに見えていたリスクを確認して、大丈夫って何度も言われたので安心したら…
実際に運用を始めた途端無理とかまだとか、結局自分でお金を出してそのリスクを埋める羽目に。だったらそれがないところを探しましたよ。

後継者がいない、すぐに逃げてどこかに行く、とか言ってましたけど普通に考えて嫌になりますよ。
助けてくれなんていいませんから、邪魔しないでくれませんか?
思いの外あなたたちの適当な助言で振り回されます。

今日はストレスが爆発して、溜まっていたものを炸裂させてしまったので支離滅裂になってしまいました。

次回からは見えていなかった費用
中古ハウスを借りる注意点などを書きます。
同じような新規就農者のためになれば幸いです。

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